【USM】「舞わない」ボーマンダの記事まとめ(S14編)
適材適所
先日の放送から得た着想。
能力開発の話題になると、よく努力か才能か、という話になるが、自分は後者の方が遥かに重要であると思う。
なんなら、「才能がない人間はどうあがいても天才には勝てないので、自分自身が天才になりうる分野を探すべき」とすら考えている。
この考えの根っこにあるのは高校時代の体験である。私が通っていたのは偏差値70位の所謂「進学校」と言われるところで、学業における環境には恵まれていた。私自身も当時は1日12時間勉強し、頂点に立とうと努力していた。学業においては間違いなく本気で取り組んでいたと自負している。
しかし、それでも全国模試一位を取れた訳ではないし、入試本番の点数だって首席を取れた訳では無かった。それどころか学校内ですら、遂に一度もトップを取れないまま卒業する事になってしまい、却って心が折れる原因になった。
そもそもその高校には、数学オリンピックで賞を取った人間や、学生にして特許を取った人間などの天才がごろごろ居て、私の心を折るには充分過ぎる環境でもあった。
こういう事があったので、自分は(少なくとも学業の分野では)一山いくらの凡人に過ぎない事、そして天才は努力すらも楽しんでいるので、そういう人間には逆立ちしても勝てない事を悟ったのである。
このような事を書くと、「そもそも天才に勝つ必要があるのか?」とか「ネガティブだ」とか言われそうである。
まず天才に勝つ必要性があるのかという話であるが、ある程度メジャーな分野で名を挙げようと願うならば必要になるんではないだろうか。
例えばポケモン対戦ですら、強者と呼ばれる方で最初のシーズンから2000に乗った方がいる、という話を聞くと、才能の差を感じずには居られない。ポケモン対戦で名を挙げようとするならこういう方とも競わなければいけない訳である。
次に「ネガティブだ」という話についてであるが、個人的には寧ろ精一杯ポジティブに考えた結果だと思っている。
「天才に勝てない」という事を裏返せば、「天才になれる分野で努力すれば必ず勝てる」という事でもある。
そもそも、真っ当に社会生活を送っている方であれば、誰しも才能のある分野というのがあるはずなのである。
分かりやすいことを言えば、子供の頃や学生の頃に、他の方から褒められたことというのがあるはずである。
私の記憶を辿って例示するなら、
・執筆速度が速い
・物の見方が独特
・自分の意見をはっきり提示できる
と言うようなところで褒められた覚えがある。
こう言う「誰かから褒められた事」を起点にして打ち込む分野を探した方が幸せになれるのではないだろうか。
他人の評価を一切考えず、「やりたい事」を優先して全てを捧げるのも素晴らしいと思うし、そういう努力が出来る方は尊敬している。
ただ、そのようなやり方でもし閉塞感を覚えているなら、一度立ち止まって考えてみるのもありなのではないだろうか。
【USM・S14使用構築】カバマンダポリ2
〔前書き〕
閲覧ありがとうございます。
本記事は、S14にて使っていた構築の紹介記事です。
〔構築経緯〕
以下の経緯で決定しました。
(2)バシャ、マンダ、グロス、クチートなどの高火力物理を受ける枠としてカバ、この2体が隙を見せるルカリオ・カミツルギなどへの潰しとしてマンダを採用
(3)鋼(特にギルガルド・テッカグヤ)が重く、リザ・アゴに対しても厚くしたかったのでヒードランを採用
(5)霊獣ボルトロスとフェローチェのストッパーとしてカプ・テテフを採用
流石にもう少しやりようはあったのではないかと思わずにはいられません。
〔個別紹介〕
以下の6体で潜っておりました。
ポリゴン2@進化の奇石
特性:アナライズ
性格:生意気
実数値:191-100-113-125-160-72
努力値:H244 B20 D244
技:放電/冷凍ビーム/自己再生/毒毒
調整:
・H-B:A147ゲッコウガの珠けたぐり2耐え
・余りD
構築経緯でも書いた通り、今回の組み始め。マンダがどうしても隙を見せるゲッコウガに安定して受け出せるポケモンとして採用しました。
配分は、リザやガモスも意識してHDにほぼ振り切りました。自己再生は切る理由がなく、輝夜や耐久水が重いことから放電を、毒と冷Bでグライオン絡みのサイクルに抗うことも期待しておりました。
ただ、身代わりがないためにギルガルドに積みの起点を与える事と、トリックに弱すぎる事が課題で、これが原因で惨敗した事も複数回ありました。
それ以外の場面では悪くない活躍を見せてくれただけに残念でなりません。
特性:砂おこし
性格:腕白
実数値:215-133-187-x-92-67
努力値:H252 A4 B252
技:地震/氷の牙/毒毒/怠ける
毎度お馴染みゴツメカバ。バシャ・グロス・マンダ・クチートなどの高火力物理を受ける枠です。
配分はバシャクチートを意識してHB振り切り、マンダ意識の氷の牙と、耐久やカビゴンを崩せる毒毒を採用しております。
普通のポケモンなので特に言う事もありませんが、今期はカバに役割集中をかけられる事が多発し、レートを献上する事となった試合も少なくありませんでした。
更に、物理受けとしてカバを採用した事も、後述するマンムーが極めて重くなった一因である事を踏まえると、ここの枠も再検討したほうがいいのかもしれません。
特性:威嚇→スカイスキン
性格:陽気
実数値:175-195-150-126-111-185
努力値:H36 A236 D4 S228
技:捨て身タックル/火炎放射/身代わり/羽休め
調整:
・H:16n-1
・A:B4振りメガルカリオを捨て身タックルで確定
・S:S1段階下降時に準速キノガッサ抜き
・余りをDに振ってメガ前DL対策
本ブログの看板ポケモン。例に漏れず、積み技を積んできたルカリオやカミツルギを後出しから仕留める枠として採用しました。この仕事を比較的安定してこなせるポケモンは現状ボーマンダ以外に思いつきません。
型も、例によってASベースの個体にムドーやツルギを焼き払う火炎放射を仕込んだ型です。今期もムドーでマンダを受けに来る相手には面白いように刺さったので、その点は優秀でした。
一方で、今期はマンダを数値で受け切りに来る方も多く、地震や毒が欲しいと思う時もしばしばありました。
身代わり+羽休め型がベースなのはグライオンを意識しているからなのですが、今期は裏にいるポリゴンやバンギラスを崩せず厳しかった印象です。
かと言って火炎放射を切ると、ムドー入りの受け回しにほぼ勝てなくなる為、バランスを取るのが非常に難しい所です。
ヒードラン@突撃チョッキ
特性:貰い火
性格:控えめ
実数値:183-99-126-200-130-109
努力値:H132 C252 D28 S92
技:火炎放射/ラスターカノン/大地の力/岩石封じ
調整:
・H:8n-1
・C特化
・S:S1段階下降時に最速ミミッキュ抜き
・余りD
マンダとよく同居している炎の精霊。
リザ検定を回避したり、アーゴヨンのストッパーになったり出来る枠であり、他では厳しいガルドやカグヤに立ち向かう為の枠でもあります。
持ち物はリザやアゴを意識したチョッキ、技構成もよくある遂行技4つです。
使用感は上々で、カバ・ポリと合わせてサイクル寄りの選出を形成する事も多々ありました。
ただし、時折毒を撃ちたかった場面があった事と、火炎放射の火力不足が敗因になった試合があった事の2点は見過ごせない問題でした。
特に火炎放射については大問題で、剣舞型と思しきギルガルドに放射をミリ耐えされつつ突破され、そのまま壊滅させられた試合が複数回ありました。
大文字にしなかったのは命中率とPPを優先したからですが、正直大文字の方が正解だったように思えてなりません。
ナットレイ@ウイの実
特性:鉄の棘
性格:呑気
実数値:181-118-183-x-149-22
努力値:H252 A28 B124 D100
技:ジャイロボール/種マシンガン/宿り木の種/鈍い
調整:
・H-B:A156ミミッキュのA+2Zシャドークロー確定耐え
・H-D:C200カプ・テテフのサイコキネシス混乱実込み3耐え
・最遅、余りA
以前「5000文字で単体考察記事を書く」という企画のお題にもなった生き物であり、本ブログを支えてくれているポケモン。
キノコの胞子の一貫を切る他、ギャラ・レヒレ・ラグなどの水を処理する枠として採用しました。
配分はキノガッサを意識してHBベースの調整を採用、技構成も一般的な4つです。
ガッサをきちんと処理してくれた他、鈍いが受け回し突破の鍵になった試合もあり使用感はまずまずだったものの、トリックレヒレに何度か崩されてしまった事が気がかりです。地面の一貫を切れておらず、マンムーに崩されてしまう点も難儀な所。
カプ・テテフ@拘りスカーフ
特性:サイコメイカー
性格:臆病
実数値:145-x-96-182-135-161
努力値:B4 C252 S252
技:サイコキネシス/サイコショック/ムーンフォース/シャドーボール
1番最後に入って来た枠であり、1番迷走している枠。霊獣ボルトロスやフェローチェと言った崩しに対するストッパーとして採用しました。型はフェローチェを上から処理する為の臆病スカーフ型です。
補完枠として採用したはいいものの、他5体との兼ね合いもあり十分な納得感は得られておりません。フェローチェに関しても、うまく襷を潰し、かつビーストブーストのかかっていない状態で対面させなければ結局毒突きで返り討ちに遭うため、必ずしも安定する訳ではないのも辛い所。
ただしテテフの性能自体は申し分無く、このポケモンを通して勝つ試合もあった点は収穫でした。いっそのことマンダ+テテフから組んでみるという案も面白そうです。
〔苦手なポケモン・並び〕
☆:
大幅な変更を決めた要因。ポリ2か、せいぜいナットレイでしか受けられないので、地面Zを持った崩し志向の型だと容易に壊滅されられます。
☆:
本構築の致命的欠陥その(1)。
ポリ2があっさり積みの起点になる上に、一撃で倒せるポケモンがいない為、剣舞型にはほぼ確実に崩されます。
☆:
本構築の致命的欠陥その(2)。
ナットレイかポリ2で受けに行きたい所ですが、トリックを所持していた場合簡単に機能停止します。
なまじそれ以外の型には概ね有利を取れる分、ポリやナットでレヒレを処理する前提で選出することも多く、そういう試合でこれをやられると厳しい展開になります。
数も多いので「知らない」では済まないのも難儀な所。
☆:
地味に辛い所。ナットレイやポリ2が不利対面を取った時に、明確な受け先が存在しません。
特にナットドラン対面が出来てしまうと割と深刻で、こちらのドランにバックするタイミングで大地の力を押されて頭を抱えることも。
☆:
ほぼ無理な枠。
気を抜くと3タテどころか6タテされます。
一応テテフがスカーフを持っているものの、ビーストブーストが発動していると結局抜かれる為、必ずしも安定する訳ではありません。
☆:
この生き物が重いのはサイクルの宿命。
起点塗れなので好き放題積まれます。
一度、「あと1回でも避ければほぼ勝ち」という場面で零度を当てられ負けた時は涙を禁じ得ませんでした。
〔結果〕
最高/最終レート1812
最終順位2103位
〔雑感〕
今回は何シーズンかぶりに新ネタ(?)を用意して臨んだものの、結果はあまり奮いませんでした。
理由を考えてみるに、
(1)穴の多さ
(2)選出択の多発
(3)パワーの低さ
以上3点が浮かびました。
(1)については苦手なポケモンの項で語った通り、ほぼ無理なポケモンや並びが複数あり、それらとマッチングするたびにレートを献上する事となりました。特にポリゴン2がギルガルドに何も出来ないのは結構深刻で、数も多い事から何らかの手を撃つ必要があると感じています。いっそポリ2を身代わり型に変えた方がいいのかもしれません。
(2)はサイクル特有の問題なのかもしれませんが、Aをケアするべきか、別のBをケアするべきか択になってしまう事が多かったように思います。「全対応する」という目標からは大きく離れる結果となりました。
(3)は並びを見れば一目瞭然ですね、メタ寄りの構築とは言え1メガ0Zは幾ら何でもあんまり。
ここまで書いたように、今回の構築は総じて納得のいかない仕上がりとなりました。
ただ、「カバマンダポリ2軸受けサイクル」というコンセプト自体は前々から仕上げたかったアイデアなので、曲がりなりにも形にできた事は有意義でした。
来シーズン以降は補完枠の完成度を上げていきたい所です。
次回はシーズン15でお会いしましょう。