【クリスマス・トライ使用構築】トルネロス始動追い風ぶっぱ構築【トリプル】
皆様お久しぶりです、木魚でございます。
今回は、インターネット大会「クリスマス・トライ」にて私が使用した構築を紹介致します。
しかし、今大会には特殊ルールが存在しますので、まずはそちらを先に説明いたします。
〔クリスマス・トライのルール〕
今大会の基本ルールは「トリプルバトル」であり、且つ使用できるポケモンには「図鑑の色検索で赤・白・緑のいずれかに分類されるポケモンのみ」という縛りが課せられていました。
ネット上にて、参加可能なポケモンをまとめた画像を発見しましたので、ここに掲載しておきます。
(画像は無断転載ですので、何かありましたらご一報ください)
今回の構築は、上記画像の内「化身トルネロス」というポケモンに目を止めたところからスタートしました。
以下、実際の並びを紹介致します。
〔簡易説明〕
・化身トルネロス@オボンの実
臆病CSベース
追い風/エアスラッシュ/草結び/挑発
控えめCSベース
熱風/火炎放射/エアスラッシュ/守る
・ドーブル@気合の襷
陽気HS
猫騙し/キノコの胞子/ワイドガード/横取り
・ドータクン@突撃チョッキ
意地HAS
・エルレイド@ラムの実
意地AS
インファイト/サイコカッター/岩雪崩/フェイント
・バンギラス@ヨプの実
意地HA
岩雪崩/地震/噛み砕く/けたぐり
以下、個別に紹介致します。
〔個別解説〕
化身トルネロス@オボンの実
特性:いたずらごころ
性格:臆病
実数値:155-x-91-175-100-179
努力値:H4 B4 C236 S252
技:追い風/エアスラッシュ/草結び/挑発
※非理想個体
今回、構築を組むスタートとなったポケモンです。
先に掲載した画像を眺めていたところ、このポケモンにふと目が留まり、使ってみたくなったので採用しました。
その上で、トルネロスとしての性能をパーティにどう組み込めるかを考えたところ、「追い風によるSサポート」という役割を考案し、追い風型で採用することにしました。
技は、採用理由の追い風は確定とし、次いでメインウェポンのエアスラッシュも確定としました。続いて、他のメンバーを決めていく中で、バンギラスが重く感じたので、バンギラスに刺さり、命中率も安定している草結びを採用。最後に、トリパや追い風パミラーを意識して挑発を採用しました。
ところで、さも当然のようにオボンの実を持っていますが、これは他のメンバーとの兼ね合いの結果であります。
第一候補に挙がったのは襷でしたが、襷は後述するドーブルに取られてしまったため採用不可能であります。次に珠を考えましたが、行動回数を稼ぎたいこのポケモンとはアンチシナジーであり、こちらも採用する気にはなれませんでした。悩んでいたところ、臆病オボンボルトロスの存在を思い出し、ミリ耐えした際に延命が可能なオボンを持たせることにした、という経緯があります。
使用感ですが、こちらが想定していたよりも遥かに優秀なポケモン、というのが率直な感想です。投げやりな理由で採用されたオボンも思ったより発動機会が多く、トルネロスの延命に役立ってくれました。
トルネロス自体も有能でした。というのも、このポケモンには「自分も殴りに行ける」という性質があり、このおかげで予想以上に動かしやすかったからです。「自分も殴りに行ける」という性質により、追い風を巻く必要がなさそうな場合でも腐る事なく、相手を殴り倒す事が出来、アドをとって行けた印象です。
半分ネタのつもりで採用した個体でしたが、トルネロスももっと評価されていいと感じました。
特性:猛火→日照り
性格:控えめ
実数値:160-x-98-232-135-146
努力値:H52 C252 S204
技:熱風/火炎放射/エアスラッシュ/守る
調整:
・C特化
・S:最速80族抜き
・余りH
トルネロスの追い風展開を生かせるエースを考えた結果、高火力の晴れ熱風を全体に押し付けられるリザYが適任と考え、このポケモンを採用しました。今大会では、「赤・白・緑」という色縛りの都合上、草タイプや氷タイプの数が増え、炎技の通りが良くなるだろう、と想定していた事も、リザYの採用を後押ししました。
技は、採用理由の熱風と、単体を攻撃したい場合の遂行技となる火炎放射を確定としました。続いて、バナに対する打点となるエアスラッシュと、トリルターンを稼いだり、猫騙しを凌いだり出来る守るを採用しました。
使用感について言うと、トリプルにおけるリザYの制圧力には目を見張るものがあり、爽快感すらありました。特に追い風を撒くことが出来れば、対面の複数体をまとめてなぎ倒す事すらあり、制圧力の高さを実感しました。且つ、事前に睨んだ通り、晴れ熱風の通りも良く、まさにエースとしての活躍を見せてくれました。
ドーブル@気合の襷
特性:マイペース
性格:陽気
実数値:
努力値:H252 S252 B4
技:猫騙し/キノコの胞子/ワイドガード/横取り
ここまでの2体で「追い風展開」という軸を作ったところで、それをサポートするポケモンが欲しいと考えました。この枠に求める性能を考えたところ、この枠には、ワイドガードと、相手のワイドガードを妨害出来る横取りを両立して欲しいと考えました。その結果、豊富な技を覚える上、ある程度のSを持つドーブルが適任と考え、採用に至りました。
技は、採用理由のワイドガードと横取りはまず確定としました。その上で、トリル要因や、面倒なファイアロー等を1ターン足止め出来る猫騙し、確実に相手を眠らせられるキノコの胞子の2つを採用しました。
最低でも一回以上行動する事が必要だと判断したため、HS努力値を極振りするとともに、気合の襷を持たせました。
このポケモン、確かにサポート性能自体は申し分なかったものの、猫騙しを撃ってトルネの追い風を通した後は、胞子を撒いて相手を眠らせるくらいしかやる事がない、という悲しい事態が頻繁に起こりました。その理由もはっきりしており、「サポートに特化しすぎて、追い風を撒いた後殴り合いに参加出来ない」という事が挙げられます。
また、肝心の横取りを有効活用出来た機会もなかったため、ドーブルについては技構成を再検討する必要がありそうです。
ドータクン@突撃チョッキ
特性:耐熱
性格:意地っ張り
実数値:159-155-137-x-143-62
努力値:H132 A252 B4 D52 S68
調整:
・H:16n-1
・A特化
・H-D:チョッキ補正込みでC特化メガバクーダの力づく大地の力確定耐え
・S:追い風下で最速60族抜き
少し意表をつけそうな耐熱チョッキドータクン、サーナイトやトゲキッスにタイプ上有利で、且つバシャーモ・フシギバナ・ファイアロー・バクーダを誤魔化せるポケモンとして採用しました。
耐熱チョッキ型という妙な型になったのは、パーティの歪みを全て押し付けたかのような採用理由によるものです。
まず特性が耐熱なのはバシャーモやファイアローのフレアドライブに対抗するためであり、チョッキを持っているのは「バクーダの大地を耐えつつ、地震2発でバクーダを倒す」という想定を立てていたからであります。
調整についても同じことで、前述したバシャーモを意識してAに、次いでバクーダを意識してDに努力値を割き、その上でHSに振り分けました。その結果、追い風下ですら最速バンギラスと同速、というなんとも情けないSラインとなってしまいました。Aを削る事も考えたものの、バシャへの乱数が動くためAも切れなかったので、諦めました。
技は、バシャーモへの遂行技として思念の頭突きを、サーナイトやトゲキッス意識でアイアンヘッドを採用。更にアロー意識の岩雪崩と、バクーダ意識の地震、といった流れですんなり決定しました。
使用感はまずまずといったところで、サーナイトやトゲキッス、ファイアローといった役割対象相手にはしっかり仕事をしてくれました。思念の頭突きも、バシャにこそマッチングしなかったものの、パーティ全体で重めな水ロトムへの有効打となったため、「腐る」という事はありませんでした。
不満を挙げるとすれば、キリキザンのはたき落とすであっさり出落ちした事くらいでしょうか。
エルレイド@ラムの実
特性:不屈の心
性格:意地っ張り
実数値:
努力値:A252 S252 B4
技:インファイト/サイコカッター/岩雪崩/フェイント
一番再検討したい枠、ここまで重めなバンギラスに強く、且つフシギバナに有効打を持てるポケモンとして採用しました。
努力値配分は、少しでも攻撃性能を確保するべくASぶっぱとし、火力が欲しかったのでAに性格補正を掛けました。
技は、バンギラスへの遂行技であるインファイトと、エスパー技としてのサイコカッターを採用、次いでアローに抗える岩雪崩と、守るをすかせる先制技・フェイントを採用しました。
このポケモン、使用感自体は悪くなかったものの、どうにも微妙に相手を落としきれない事が多々あり、ラムよりも火力アップアイテムの方が正解だったかな、という思いがあります。
また、技についても、ポリ2意識で挑発を持たせた方が良かったかな、と感じており、持ち物・技構成両方について再検討したいと思っております。
ちなみに、エスパー技が思念の頭突きではなく、威力で劣るサイコカッターなのは、単純に「思念の頭突きを覚える」という事を忘れていたからであります。この事に気づいたのはなんと対戦中でした、お恥ずかしい話ですね.......
バンギラス@ヨプの実
特性:砂起こし
性格:意地っ張り
実数値:207-204-130-x-121-81
努力値:H252 A252 D4
技:岩雪崩/地震/噛み砕く/けたぐり
一番最後に入ってきたポケモン、ここまでで重くなったリザYに強く、なおかつアローをある程度ケアできるポケモンとして採用しました。
技は、アローやリザへの遂行技である岩雪崩と、メインウェポンである噛み砕くは切る理由が無い、と判断したため確定とし、続いてまだまだ重いバクーダへの誤魔化しとして地震を採用。最後に、ミラーとキリキザンを意識してけたぐりを採用しました。
持ち物がヨプなのは、特に持たせたいものが思いつかなかったからであり、「持たせたい物も無いし、それならヨプを持っておけば取り敢えず腐らないだろう」といういい加減な考えによるものです。ただ、ヨプ自体は発動機会が複数回あったので、結果的にはこれで良かったのかなとも思います。
それよりも問題なのは、さも当然のようにHAに努力値を極振りしている事です。せっかく追い風を撒く構築なのだから、きちんとS調整をしておくべきでした。この惨状たるや、追い風下ですら最速100族を抜けない、という有様でした、これといいエルレイドの件といい、いろいろガバガバ過ぎませんかね......
努力値調整自体はガバガバでしたが、それでも流石は600族といったところで、ヨプ込みとはいえ珠ジュカインの気合玉急所を耐えたり、岩雪崩でリザXとアローをまとめて倒したりと、数値の高さを存分に発揮してくれました。
〔雑感〕
このパーティ、ポケモンを個別に見て行くとどうにもガバガバな点が目立ち、課題が多く残るものとなりました。
この構築の課題を挙げるならば、
(1)調整・技構成がガバガバ
(2)相手のギミックを妨害する手段に乏しい
(3)軸以外の裏選出が弱い
という3点が挙げられるでしょう。
(1)については個別解説、特にバンギラスの項で述べたので割愛します。
(2)について、この構築、全体的に「攻め」しか考えておらず、補助技自体トルネロスの追い風と挑発、リザYの守る、あとはドーブルの3つと、計6つしかありません。その為、相手のギミックを妨害出来そうな技もトルネロスの挑発とドーブルの胞子くらいしかなく、この二体が序盤に倒されると、そのまま相手のやりたい事を通されて負ける、という試合がありました。
(3)について。この構築、補完として入ってきたエルレイド・ドータクン・バンギラスの間にシナジーがあるか?と言われるとかなり怪しいものがあり、その結果、初手にこの三体の内から2体以上を出すしかない場合、序盤から不利になってしまう事がありました。
本構築について、ここまでは散々弱い弱いと反省ばかり語ってきましたが、その一方で、「強さ」を感じる部分も確かにありました。というのも、トリプル初心者の私が、今大会で勝ち越す(11勝3敗)ことに成功したからです。
この構築の強みは何と言ってもトルネロスとリザYの制圧力であり、この軸自体は間違いなく強力でした。
また、ギミック自体も「追い風を撒いて殴るだけ」というシンプルなものであり、「誰を通すか」という方針が立てやすかったように思います。それでいて、攻撃性能の高いポケモンが並んでいるため、必ずしも追い風に「依存する」必要がなく、柔軟に動けたように思います。この、「シンプルさ」と「柔軟性」を兼ね備えていたおかげで、トリプル初心者の私にも扱いやすい構築に仕上がったと思います。
さて、構築についてひとしきり語った所で、この大会についても感想を述べようと思います。
この大会、思った事を一言で述べるならば、「楽しかった」、この一言につきますね。
まず、トリプル初心者の私が勝ち越せた、という事が驚きであり、楽しさにつながっていました。
また、大会参加前に危惧していたマッチングの問題についても、過疎っているかといえば全くそんな事はなく、寧ろシングル並みにサクサクマッチングし、対戦に臨む事が出来ました。この点においても快適でした。
しかも、CASを開いた所、初見さんが複数名来てくださった事も嬉しかったですね。
長々と語ってきましたが、最後に私と対戦してくださった皆様、このような大会を開催してくださった運営様、そして本記事を読んでくださった皆様に感謝しつつ、筆を置こうと思います。
〔追記〕
最終レート1611(11勝3敗)で934位でした。