特性が遺伝する確率は何%なのか?卵割り千本ノックで試してみた
特性を遺伝させるとき、「神個体来た!→特性違いorz」なんてこと、ありますよね。
今回はそれを踏まえて、「では、実際に特性違いの子が生まれる確率は何パーセントなのか?」ということを検証してみました。
方法は簡単。「実機でひたすら卵を割る」これだけです。今回は、「♂親から特性が遺伝したのか、それともうまく特性が遺伝しなかった(=本記事でいうところの特性違い)のか判別できない」ということを避けるため、片親にメタモンを起用。もう片方の親としては、ポリゴン2を採用しました。試行回数はタイトルにもある通り1000回です。
そうして文字通り、「卵割り千本ノック」を実行した結果が、こちらです。
一面のポリゴン一面のポリゴン一面のポリゴン一面のポリゴン......
とまあ御覧のように、ポリゴンに埋め尽くされたボックスが30ボックスほど生まれることとなりました。
さて、検証結果に話を戻すと、集計結果自体は(表1)のようになりました。
(表1)
孵化数 |
200 |
400 |
600 |
800 |
1000 |
特性違いの個体数 |
47 |
84 |
123 |
154 |
204 |
特性違いの個体割合(%) |
23.5 |
21 |
20.5 |
19.25 |
20.4 |
この表を見る限り、「親と違う特性の子が生まれる確率」はおよそ20%前後で推移しているのがわかります。このことから、少なくとも片方の親としてメタモンを使うポケモンの場合、「特性違い」の子が生まれる確率は約20%である、と考えられます。
ところで、「親から子に遺伝するもの」って特性だけではないですよね。「性格」も厳選においては重要な要素です。通常は変わらずの石を使って遺伝させるため、親の性格は100%遺伝します。
では、「変わらずの石を使わない場合、子の性格はどのようにばらけるのか?」という興味が湧き、千本ノックのついでに調べてみました。
当初、私は「試行回数を増やせば、子の性格は均等にばらけるだろう」という仮説を立てて、検証に臨んでいました。そしてその結果が(表2)です。
(表2)
孵化数 |
200 |
400 |
600 |
800 |
1000 |
さみしがり |
6 |
15 |
22 |
36 |
44 |
いじっぱり |
9 |
14 |
23 |
31 |
40 |
やんちゃ |
6 |
14 |
18 |
25 |
36 |
ゆうかん |
8 |
15 |
19 |
31 |
39 |
ずぶとい |
13 |
24 |
31 |
36 |
49 |
わんぱく |
7 |
17 |
22 |
33 |
39 |
のうてんき |
7 |
19 |
25 |
39 |
49 |
のんき |
6 |
11 |
19 |
25 |
29 |
ひかえめ |
12 |
16 |
21 |
25 |
29 |
おっとり |
5 |
16 |
23 |
33 |
41 |
うっかりや |
7 |
10 |
29 |
37 |
45 |
れいせい |
9 |
12 |
19 |
28 |
40 |
おだやか |
9 |
17 |
25 |
30 |
35 |
おとなしい |
10 |
20 |
24 |
37 |
37 |
しんちょう |
12 |
17 |
28 |
33 |
39 |
なまいき |
9 |
17 |
24 |
34 |
45 |
おくびょう |
12 |
19 |
33 |
39 |
49 |
せっかち |
5 |
15 |
22 |
33 |
38 |
ようき |
8 |
15 |
24 |
30 |
42 |
むじゃき |
7 |
12 |
21 |
25 |
29 |
てれや |
8 |
21 |
28 |
35 |
44 |
がんばりや |
8 |
17 |
26 |
30 |
36 |
きまぐれ |
5 |
13 |
23 |
30 |
37 |
すなお |
5 |
17 |
26 |
40 |
53 |
まじめ |
7 |
14 |
22 |
28 |
34 |
(最大の数を赤字で、最小の数を青字で表記しています)
この表を見る限り、「子の性格」については、試行回数を1000回に増やしたところで、決して均等にはばらけないようです。それどころか、最も数の多い性格と最も数の少ない性格の間で1.5倍以上もの差があり、「均等に収束する」という仮説は否定せざるを得ないでしょう。
今回の実験から得られた結論としては、
(1)片親にメタモンを持つポケモンの場合、「特性違い」の子が生まれる確率は約20%
(2)試行回数を増やしても、子の性格は均等にならない
という2点が挙げられます。
今後の検証すべき点として、
(1)夢特性の場合も、今回の実験と同じような確率で遺伝するのか?
(2)両親が同じ種族・同じ特性の場合、子の特性はどのように遺伝するのか?
(3)上記の仕様は第7世代でも変わらないのか?
という3つの課題が考えられます。
何かありましたらコメント欄、もしくはTwitter @mokugyo327まで。