【ポケモンSM】ガーディアン・デ・アローラのダメージ計算式を検証してみた
今回は、「ガーディアン・デ・アローラ(以下「ガデアロ」と略記)の厳密なダメージ計算式はどのようになっているのか?」という問いに答えを出すべく、実際に検証してみました。
結論から言うと、「(HP残量×0.25-小数点以下の端数)×3」という計算式(以下「計算式A」と略記)ではなく、「HP残量×0.75-小数点以下の端数」という計算式(以下、こちらを「計算式B」と略記)である可能性が高いです。
〔検証方法〕
方法は、HP実数値が4n、4n+1、4n+2、4n+3のポケモンたちに実機でガデアロを撃ち、ダメージ量を計測する、というものです。そのうえで、計算式Aの場合に算出されるダメージ量と、計算式Bの場合に算出されるダメージ量を算出しておき、計測されたダメージ量と差が出るかどうか検討することで、実戦と矛盾のないダメージ計算式を推測できると考えました。
実際にガデアロを受けてもらったポケモンたちは以下の4体です。
(1)4n枠:ヒートロトム HP実数値156
(2)4n+1枠:ボーマンダ HP実数値189
(3)4n+2枠:ジャローダ HP実数値182
(4)4n+3枠:テッカグヤ HP実数値203(画像ではレベル100ですが、対戦時はきちんとレベル50になっています)
以上4体のポケモンたちに対して、ガデアロを当てた場合に、計算式Aと計算式Bが適用されたと仮定した場合、ダメージ量は以下のようになります。
(1)HP量が156の場合
計算式Aを適用:ダメージ量117
計算式Bを適用:ダメージ量117
(2)HP量が189の場合
計算式Aを適用:ダメージ量141
計算式Bを適用:ダメージ量141
(3)HP量が182の場合
計算式Aを適用:ダメージ量135
計算式Bを適用:ダメージ量136
(49HP量が203の場合
計算式Aを適用:ダメージ量150
計算式Bを適用:ダメージ量152
以上2パターンの仮説を立てたうえで、実際にダメージ量を測定してみると、以下のようになりました。
(1)の場合:ダメージ量117、計算式A・計算式B両方の結果と矛盾しません。
(2)の場合:ダメージ量141、計算式A・計算式B両方の結果と矛盾しません。
(3)の場合:ダメージ量136、計算式Aの結果よりダメージ量が1多く、一方で計算式Bの結果と一致しています。
(4)の場合:ダメージ量152、計算式Aの結果よりダメージ量が2多く、一方で計算式Bの結果と一致しています。
以上4パターンの検証結果から、HP残量が4n、4n+1、4n+2、4n+3のポケモンに対するガデアロのダメージ量を矛盾なく説明できるのは計算式Bであることがわかりました。
その為、ガデアロの厳密なダメージ計算式は「HP残量×0.75-小数点以下の端数」であると推測されます。
この結果、例えばガデアロを耐えて2分の1木の実で回復し追撃を図る、といった調整を考える場合、HP量を4n+3に調整すると損をすることが判明しました。
〔Special thanks〕
割りばしさん、ガデアロの検証協力、及び画像提供ありがとうございました。