メタを考える時の仮想敵
またまた構築コラム。今回は、構築を考える際、メタを張る時のお話。
結論から言うと、メタを考えるときは「並び単位で」「具体的に」考えなければダメだ、ということである。
具体的に考えるべきだ、とはどういうことかというと、メタ対象を検討する際、「水枠」とか「電気受け」という概念で考えてはいけない、ということである。
にもかかわらず、無理矢理概念レベルでメタ枠を考えようとしても上手く行かない可能性が高い、と考えられる。
次に並び単位で考えるべき、というのは、言い換えると1対1でメタを考えるのではなく、裏にいるポケモンを想定して(もちろん具体的に)、1対2(ないしは1対3)、あるいは2対2、3対3のレベルでメタを考えないと機能しにくい、ということである。
何でこんな事をわざわざ記事に起こしているのかというと、経験上、こういう一見当たり前の事ほど、いざ構築を組む、という段階になると忘れてしまいがちだからである。
例えば、この構築。
この構築において、霊獣ボルトの採用理由がいい加減だった為に、最後の最後でレートを伸ばしきれなかったのだと考えている。
この霊獣ボルトは格闘Z悪巧み型で、「水と鋼を崩しの起点にできるポケモン」として採用していた。
しかし、いざ運用する段になると、「水枠」とか「鋼枠」といった概念単位(あるいはタイプ単位)での対策で終わってしまい、具体的な並びに対するメタ、という事が出来ていなかったと感じる。
「水枠」という曖昧なメタの貼り方をしたが故に、実戦では水ロトムに狩られたりアシレーヌの起点回避に苦しむ羽目になったし、個別のポケモン単位でメタを張っていたはずのテッカグヤについても、メタが単線的すぎたせいで裏のバナやウツロイドに止められる有様であった。
これを回避するには、メタを考えるときに、それぞれの並びに対して崩すルートをあらかじめ考えておくしかなさそうだと考えている。
以上の事から、本記事で言いたかった事は「メタを考える時は、具体的な並びに対して処理ルートをシミュレーションしておく必要がある」という一文に集約される。
当たり前の事かもしれないが、私自身つい抜け落ちてしまいがちな視点だと感じているので、戒めの意味も含めてここに残しておく。