エンジョイ勢がなんか言うだけ

日記帳 Twitter:@mokugyo327

「改造が悪である」と定められているのはなぜなのか考える

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時折、ポケモン勢の間で、「改造」という行為について話題になる事がある。

 それについて記事にしないか?と言われたこともあるが、改造そのものに関する見解をまとめると

 「改造は明文化された不正行為であり、従って改造プレイヤーは罰せられて当然」という一文で済んでしまう。

 それ故、当ブログではこの話題に言及することを避けていた節がある。

 しかし今回は、敢えてもう一歩踏み込んでみた。

 本記事では、「改造はルールで定められた悪である」という前提に立ち、「ポケモン公式はなぜ、改造行為をわざわざ明文化して禁止しているのか?」という問いに対する私なりの答えを提示してみた。

 一口に「改造」と言っても大きく分けてオンラインの改造とオフラインの改造があるが、今回はオンラインの改造を取りあげる事とする。

 なお本記事の内容は全て私の意見であり、改造厨以外の個人を批判する意図は無い。

 

〔本題〕

 ポケモン公式はなぜ、改造をわざわざ禁止しているのか。その問いに対する私の答えは、「改造個体が出現する事で信頼が損なわれ、結果としてサービスの利用者が減ってしまうから」という事である。

 例えば、「ポケモンを交換する」という遊び方を挙げてみる。

 この遊び方は、ポケモン公式サイト(下記リンク参照)でも、以下のように紹介されている。

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出典:

www.pokemon.co.jp

 このページでは、インターネットでも交換できる点を紹介していることから、GTSやミラクル交換といったオンラインのサービスを利用することも、公式公認の遊び方、と言える。

 

 しかし、仮にGTSやミラクル交換において改造個体が出回ってしまうとどうなるか。そのような状況では、「改造個体をつかまされるかもしれない」という不安を常に抱えたまま、オンラインで交換せざるを得なくなる。

 特にミラクル交換では交換相手を選べないので、極端な話「不可抗力で改造個体をつかまされたままレポートを書かされる=改造個体を所持しているという履歴を不可抗力で刻まれる」というリスクが生じてしまう。

 改造個体を24時間流し続けるAusLoveや、配信前の改造産マーシャドーをばら撒こうとしたマリカ王子の事例を見るに、このリスクは決して絵空事とは言えないのが恐ろしい。

 このようなリスクが伴う状態では、GTSやミラクル交換に恐怖心を覚え、利用を控える方が出るのも無理はない。

 実際に、Twitterで「GTS 改造」と検索すると、「GTSで改造個体がいた」とか「GTSは改造個体がいるから怖い」といったツイートが引っかかる有様である。

 私自身、GTSでかつてプレシャスボールテッカグヤという改造個体が預けられているのを見た事があるし、FFの方が0Vテッカグヤという改造個体を摑まされているのを見た事もある。

 そしてこのような事態だからこそ、公式はわざわざ明文化したり、改造プレイヤーをBANしたりして改造個体を排除しようとしているのではないだろうか。


(追記)

 「改造個体をつかまされても逃せば良いのでは?」という疑問の声を頂いたので補足。

 結論から言うと、「逃せば良い」という考え方を踏まえてもなお、改造個体をつかまされる可能性はリスクとなり得る、と考えている。

 理由は、知らず知らずのうちに改造個体を使ってしまう羽目になるかもしれないからである。

 GTSで準伝説を集める、という行為を例に説明する。

 この行為は広く行われているが、それによって入手したポケモンが「自然な」個体(例えば準伝説なら3Vだけど微妙な個体値だった、など)だった場合、使ってしまう、という方もいらっしゃるのではないだろうか。

 しかし、もしその個体が改造産だったらどうなるか。改造をしていないつもりでありながら、知らないうちに改造厨の仲間入りを果たしてしまう、という事になる。

 たとえそれが故意ではなかったとしても、改造個体をオンラインで使ってしまった以上、BANされても文句は言えない、という事になりかねない。

 このように、最悪の場合「知らないうちに改造厨となってしまい、訳がわからないままBANされる」という事態も考えられるので、「逃せばいい」という考え方は根本的な対策にはならないと考えている。

(補足終わり)



 ここまで書いてきたが、「なんで信頼がそこまで重要なのか?」という問いを持った方がいるかも知れない。

 それに対する答えは、「正規個体だけを選んで交換する事が非常に困難であり、基本的に交換相手を信用するしかない仕様だから」という理由だと考えている。

 もうお分かりの方もいらっしゃるだろうが、このゲームにおいて、「正規個体である」という事や「自分は改造をしていない」という事を証明するのがほぼ不可能なのである。

 それでもなお、他の方と交換をする、というならば、「この方は改造していないだろう」という性善説に基づいて交換を行うしかない。正規個体であることを証明出来ないんだからそうするしかない。対戦においても同じ事で、「相手の個体も正規個体だろう」という前提で皆潜っているはずである。

 つまりポケモンのオンラインサービスは全て性善説で成り立っているので、「信頼」という事が何よりも重要であるという事である。

 この信頼を担保するべく、公式はわざわざ明文化して改造を禁止しているのではないだろうか。

 

〔まとめ〕

 改造厨には、「迷惑を掛けなければ良い」とか「正規値の範囲内なら改造してても良い」といった色々な言い訳があるらしい。

 しかし、改造個体をオンラインに繋いだ時点で他人や運営に迷惑を掛けているという事と、そもそも改造個体をオンラインで使う行為は犯罪であるという事、この2点を自覚していただきたい。

 そして一刻も早く改造から足を洗って欲しいと願うばかりである。

 一方で、このブログを読んでくださる方の殆どは「改造は悪!」という事自体に異論はないはずである(と信じたい)。

 ただ、「改造がダメなのは分かるけど、なぜダメなのか疑問だ」という方がもしいらっしゃるならば、本記事がそのような方にとって何らかの役に立てば幸いである。

 

〔参考文献〕

AusLoveTVについて

www65.atwiki.jp

マリカ王子について

www65.atwiki.jp

公式サイト

www.pokemon.co.jp