【ポケモンSM】マンダレヒレベトン(催眠ゲンガーメタ)
今回は、最近私が注目している並びについて、現状ときついポケモンを整理する。
〔現状〕
最近、ゲンガーの型の中でも、催眠ゲンガーが無視できないレベル(PGLによると約4割)まで増えている、という情報をもとに、ゲンガーに対してサイクルカットを仕掛ける、という形で対抗しようと試みた並び。
具体的には、レヒレとゲンガーを対面させてミストフィールドを貼りつつ、ヘドロ爆弾を誘ってベトベトンに交代した後追い討ちで狩る、という動きが主な狙いである。この時、ミストフィールドで蓋をする事で、催眠術による運ゲーを封じられる点がポイントである。
ミストフィールド役が必ずしもレヒレである必要性はないが、ミストフィールド役として高性能である事や、特性によって自動でミストフィールドを設置出来る点が優秀である。
追い討ち役もベトンでなければならない、というわけではないが、ヘドロ爆弾や霊技といったゲンガー側の打点に耐性を持ちやすい事や、付随する特性としてテテフにメタを張れる点を評価して採用している。
ただし、上述した動きはゲンガー側の身代わりに弱く、且つベトベトンではそれに対応しにくいので、ベトベトン以外のポケモンに変更する選択肢もあり得る。具体的には、吠えるを押す事で、運次第ではあるがゲンガーを引きずり出せるバンギラスが有力候補だろうか。
このレヒレ+ベトンという並びに、私がよく使っているマンダを合わせて、今期の軸として運用している。マンダを採用する一応のメリットとしては、ベトンが呼ぶランドロスに強い事が考えられる。
ただし、マンダについては趣味採用とも言えるので、他のポケモンにも変更可能だろう。
〔構築例〕
参考までに、本記事の並びを採用した構築例を掲載しておく。
筆者がS4で使っていた構築。
〔きついポケモン〕
現状、この3体で厳しいと考えられるのは、以下のポケモン達である。
以下、詳細に見ていく。
なお、こちらの記事も合わせて見て頂けると嬉しい。
(1)リザードン
:龍+炎の範囲が受けにくい。ベトベトンを起点にされると撃ち抜かれる恐れがある。
一応、Xだとわかっていればマンダレヒレの並びで捌けるものの、Yと見分けがつきにくい事や、レヒレを消耗させられると処理できなくなってしまう事から、結局警戒が必要となる。
:炎+氷の範囲を止めにくい。ソーラービームでレヒレも突破出来てしまうため非常に厳しい。
CSならマンダで処理できるものの、HBめざ氷型にニトロチャージを積まれると切り返すのが非常に困難である。
これをケアするならマンダをHA龍舞羽型にするのが無難か。
(2)ロトム系統
:マンダの飛行技やレヒレの水技を半減してくる上に、10万でレヒレやマンダを削ったり、ボルチェンで荒らしたりしてくるところが厄介。
ベトベトンで殴り合う事は可能であるが、そうすると後続のゲンガーやテテフへの役割を果たせなくなってしまう。
そのため可能ならばなんらかの回答を用意しておきたい相手。
:こちらもマンダの飛行技を半減しつつ、めざ氷や10万でマンダレヒレの並びを荒らしてくるところが鬱陶しい。
火ロトムは水ロトムと異なり、ステロが4分の1入るところや、レヒレの水技が抜群なところが救い。
(3)高速電気
:レヒレを悪巧みや高速移動の起点にされると手に負えない。
削ればマンダで上から処理できる、と言いたいところであるが、高速移動型の場合それも通用しない。
サイクル選出で応戦しようとすると、結局悪巧みを積まれて撃ち抜かれる恐れがあるので、上から叩くルートを確保しておきたい。
:このポケモンも、レヒレやマンダを電気技で大幅に削って荒らしてくる点が厄介。
Sがマンダよりも速いので、この3体だとマンダでシャインを耐えて地震で返すか、ベトベトンで殴り合うかぐらいしか処理ルートが無い。
なんらかの回答を用意しておきたい。
(4)水タイプ
:マンダの捨て身を耐えてムンフォで切り返してきたり、かと思えばレヒレを自然の怒りで削って来たりと、クッションとしても崩しとしても機能する点が強い。
出来れば迅速に処理出来るような、最低でもマンダの圏内に押し込めるような処理ルートが欲しい。
:高火力なムンフォや、専用Z技でこちらの布陣を崩してくる点が受けにくい。
ベトベトンであればダストシュートで処理できるが、それをやってしまうと役割放棄になってしまう点が難しい。
:マンダ軸にとって永遠の難敵であり、目の上のたんこぶ。
マンダを冷凍ビームで、レヒレをダストシュートで上から縛って来る点がきつい。
一応チョッキベトベトンなら殴り合えるが、それ以外にも回答がもう一つ欲しい。マンダ入りにはほぼ確実に選出されると考えられるからである。
(5)鋼タイプ
:マンダの飛行技を半減しつつ、めざ氷で縛りに来る。
レヒレの怒り+挑発で削ろうとしても、交代際の宿り木や残飯で結局回復されてしまうため崩しにくい。
:テッカグヤと大体同じような動きではあるが、こちらは耐久の薄いマンダであれば威嚇込みでもジャイロで身代わりを割れたり、ウィップや種ガンでレヒレを削れたり、ステロを撒いたりするため、テッカグヤとは違う部分で崩しにくい。
:高火力Z技による崩し、キンシでベトンの火力を半減させる択ゲー、飛行半減、高耐久と厄介な要素の揃ったポケモン。
キンシ絡みの択ゲーに勝つ事ができればベトベトンで処理できるし、最悪レヒレでも倒すだけなら可能ではあるが、後続の役割対象に遂行できなくなってしまう事と、高頻度で択が生じてしまう点がしんどい。
:マンダ側はクチートをワンキル出来ないが、クチート側はマンダをじゃれつくでワンキルしてしまう。レヒレでギリギリ止められるかどうか、というところである。
しかし、レヒレは後続にいるであろうポリゴン2に役割を持ちたい、という事を踏まえると、レヒレでクチートをケアする、というのはあまり望ましい立ち回りではない。
:クチート同様、マンダ側からはワンキル出来ず、グロス側はマンダをワンキル出来る。
しかもこのポケモンは耐久力も高く(ASメガグロスの物理耐久≒ASメガマンダの物理耐久)、この3体だけだと削り倒すのがしんどい。
サイクル選出で対応しようとしても、気を抜くとあっという間にグロスが一貫してしまう。
(6)その他、個別に対策が必要と考えられるポケモン
:ベトベトンを起点にグロウパンチを積まれてしまうと、冷凍パンチがあった場合処理が難しい。
何かしらの削る手段くらいは用意しておいたほうがよさそう。
:ベトベトンを地震で縛りつつ、マンダに氷技をぶつけて来るところが厄介。
この3体の場合レヒレでケアする事になるが、レヒレが消耗すると過労死してしまい、役割を果たせずサイクル負けしてしまう。
:レヒレを起点に舞われてしまうと切り返せない恐れがある。
一応、ベトベトンがC+1文字を耐えつつダストシュート+影打ちで縛れるものの、ダストシュートを外してしまうと一気に敗色濃厚になってしまう。
あと1つは処理ルートが欲しい。
数は多いが、これらのポケモンに対して、残り3枠で回答を用意しておきたい。
参考元:ブライトン氏のこちらの記事