【SM・S6使用構築】バシャカバグロス
〔前書き〕
皆さまS6お疲れ様でした。
今回はS6で使っていた構築を紹介します。
〔個別紹介〕
以下の並びで潜っていました。
特性:クリアボディ→硬い爪
性格:陽気
実数値:167-189-171-x-131-173
努力値:H92 A188 B4 D4 S220
調整:
・S:準速メガマンダ抜き
・A:H155-B90ボルトを冷凍パンチで確定
よくある耐久振りグロス。今回はこのポケモンを軸に組みました。このポケモンはテテフに遂行できるアタッカーであり、マンダ軸に圧力を掛ける駒でもあり、なおかつ霊獣ボルトストッパーでもあります。
配分は技構成を踏まえ、最速の意味が薄い事からSを落として耐久に割いたもの。ミリ耐えして勝った試合もあるのでこれで良かったと思います。
技は対面性能を確保するアイへバレットと、マンダやボルトに遂行する冷凍パンチまでは確定とし、最後の枠に重いリザYを出落ちさせてアドを取る岩雪崩を採用しました。
リザYやガモスと対面した場合ほぼ確実に通っていたので雪崩採用も間違いではなかったと思いますが、地震が欲しい試合も多々あったので要検討です。
このポケモンは選出さえ間違えなければ非常に殴り勝ちやすく扱いやすいポケモンでしたが、苦手な相手も多い上に厄介なポケモンばかりであったため、使う上でプレイングの負担が大きかった印象でした。
特性:砂起こし
性格:腕白
実数値:215-132-187-x-93-67
努力値:H252 B252 D4
技:地震/氷の牙/毒毒/怠ける
普通のHBカバ。グロスミラーやバシャ、マンダ、クチート、リザXといったアタッカーを止める枠です。
牙はマンダランドグライに抵抗するため、毒はクレセやポリ2を崩すために採用しました。
総じて普通のカバですが、今期は草結びグロスや冷パンクチートなど様々なポケモンにメタられており非常に動きにくかった印象です。
カプ・レヒレ@オボンの実
特性:ミストメイカー
性格:図太い
実数値:175-x-183-115-150-108
努力値:H236 B252 S20
技:波乗り/ムーンフォース/自然の怒り/挑発
調整:
・H:16n-1で最大
・B特化、余りS
毎度おなじみ(?)HBレヒレ。以前書いた記事で「いい加減レヒレから離れたい」などと宣っていたような気がしますが、結局最後になっても入ってきてしまいました。依存症としか言いようがないです。
さて、レヒレの役割としては、
(1)状態異常戦術へのメタ
(2)バシャやマンダ、マンムーへのクッション
(3)怒り+挑発による崩し
と言った要素が挙げられます。
今期も高性能なポケモンではあったものの、飛行Zギャラなどの役割破壊を受けることが増えたように思います。流石にそろそろレヒレから離れたいものですね......
アローラベトベトン@突撃チョッキ
特性:毒手
性格:意地っ張り
実数値:181-172-95-x-152-70
努力値:H4 A252 D252
技:叩き落とす/追い討ち/影打ち/ダストシュート
レヒレベトンのベトン。テテフに役割を持つ枠であり、ゲンガーを追い討ちでキャッチして処理する枠であり、リザYやゲッコウガを誤魔化す枠でもあります。
技はリザYやガモスの起点回避が可能なダストシュート、ゲンガーを捕まえる追い討ち、一貫性が高く安定行動にしやすい叩きの3つは確定。最後の枠には対面性能を上げる影打ちを採用しました。
ベトン自体は特殊ポケモンとの撃ち合い性能が高く非常に優秀なポケモンでした。ダストをきちんと当ててくれたのも偉い。
ただ、今回はメガ枠をマンダからバシャに変えてしまったので、バシャもベトンもランドロスが辛い、というアンチシナジーな部分が発生してしまいました。そういう意味ではベトン採用にも検討の余地があります。
霊獣ボルトロス@格闘Z
特性:蓄電
性格:穏やか
実数値:171-x-91-165-143-138
努力値:H136 B4 D236 S136
技:10万ボルト/気合玉/サイコキネシス/悪巧み
調整:
・S:準速カプ・レヒレ抜き
・D:11n
・余りH
ちょっと変な配分のボルトロス。バナカグヤやロトム、ナットレイが絡んだサイクルを崩すために採用しました。
この配分は、ロトム対面から積んで殴り勝つためのものです。
普通のCS振りだと、ロトム対面で積んでも返しのZ技で吹っ飛びます。
しかしこの配分であれば、ロトムのZオバヒやZドロポンを耐えるので、悪巧み→ZオバヒorZドロポン→Z気合玉、という流れで殴り勝ちつつCが2段階上がったボルトを場に残せる、という訳です。
技構成は、 10万・悪巧みのセットと、ナットレイを吹っ飛ばしたり、Zと合わせてロトムに殴り勝つための気合玉の3つは確定。最後の枠にはバナを崩せるサイキネを採用しました。
サイキネの利点と弊害は半々といった所です。バナで受けにきてくれる相手には刺さった反面、地面に素早く遂行できなくなったせいで勝てなかった試合もありました。そのためサイキネとめざ氷のどちらが良いのかは何とも言えません。
特性:猛火→加速
性格:意地っ張り
実数値:155-233-100-x-101-152
技:フレアドライブ/馬鹿力/岩雪崩/守る
1番最後に入って来たポケモン。元々この枠にはマンダが居ましたが、とうとう解雇される運びとなりました。
理由は、テッカグヤやロトムが余りにも辛い事と、単純にあまり活躍しておらず、腐り気味であった事の2点があります。
そこでマンダを抜くと決めた上で、マンダの役割だった「ルカリオストッパー」をこなせてボルト・ロトム・カグヤを高火力で叩けるバシャを採用する事となりました。
以前膝バシャを使った時、ミミッキュ入りに出すたび膝を撃つ撃たないの択になる点が扱いにくかったので、格闘技としては馬鹿力を採用。雪崩はリザを意識しつつマンダやギャラを誤魔化すために採用しました。
ただ雪崩については、重めなマリルリやギャラに抗える雷パンチも選択肢に入ります。
このポケモンをSM環境でまともに使ったのは初めてですが、その突破力の高さには驚かされました。間違いなくマンダより数段上ですね......
〔選出パターン〕
この構築には明確な選出パターンが無く、選出段階で「誰で勝つか」を考える必要があります。
一応、傾向としてはカバベトン+1やカバグロス+1が多かったように思いますが、それもパターンと呼べるほどではありません。
〔きつかった相手〕
☆天候パ:こちらの全員より天候エースが速い上、カバやレヒレを貫かれるので大抵押し切られます。
☆:グロス軸で選出した場合に、ガルドグロス対面から身代わりを貼られるとベトンでも処理できず、非常に厳しい戦いを強いられます。
☆:威嚇+とんぼ返りがとにかくきつい。地面が一貫しやすいので、高打点の地震が安定択になりやすい点も辛い所です。
☆:胞子の一貫があるので仕事されやすいです。ミストフィールドを置けるレヒレが草抜群なのもしんどいポイントです。
☆:レヒレやベトンなどと対面してしまうと切り返しが非常に困難です。積み技読みでバシャを投げる動きもリスクが高いのでそうそう出来るものではありません。
☆:テクスチャーZを決められると切り返す手段がほぼありません。
☆:見た目がドランに厚そうな並びなので被選出率自体は高くありませんでしたが、いざ出て来られると処理に困りがちでした。
☆:ベトンで勝てない水フェアリーはきついです。どうにかしてグロスで削り倒すか、ボルトの10万を当てるかしかありません。
☆:飛行Zでレヒレが役割破壊されると、大抵そのまま押し切られて負けます。
メガ進化するそぶりが見えない場合、うまく2舞したタイミングでレヒレを一旦下げて後続にZを当てさせつつバレット圏内にどうにかして押し込む、といった工夫が必要になります。
〔結果〕
最高レート1864(画像無し)
最終レート1857
〔課題〕
(1)きつい相手が多すぎる
上述したので割愛、流石に穴が多すぎてプレイングで誤魔化すにも限界がありました。
(2)シミュレーション不足
構築段階で「どのように勝つか」というシミュレーションが出来ておらず、そのせいで行き当たりばったりな選出・立ち回りが増えてしまったように思います。
(3)選出難易度の高さ
相手がグロスをケアしてくるのかバシャをケアして来るのかが全く読めず、選出が噛み合わない事も多々ありました。
総じて、事前の考察が質・量ともに足りず、相手依存の要素やアドリブに頼る場面が多すぎました。
〔雑感〕
今期は強い方しか残っていなかった事もあり、思うように勝つことが出来ませんでした。まさか1900にすら乗らないとは......
具体的な反省点は先程書いたので割愛します。こうやって振り返ってみると、今回の結果はある意味必然だったのだろうと思います。
ただ、その一方で、グロスやボルト、バシャといったアタッカーで相手を殴り倒して行く動きは本当に楽しかったです。マンダ無しの並びを使う新鮮さもあって、最終日は久しぶりに楽しんで対戦が出来たような気がしています。
結果に繋がらなかったのは残念でしたが、それはUSMの宿題ということにします。
最後になりますが、S6にて対戦してくださった皆様、並びに私にアドバイスしてくださった皆様、ありがとうございました。
USMも買うつもりですので、次はUSM環境でお会いしましょう。
〔Special Thanks〕
ブライトンさん
ハンドタオルさん
割りばしさん
しゅんさん
構築相談に乗って下さり、ありがとうございました。