【USM・S9使用構築】ポリグライグロス
〔前書き〕
皆様S9お疲れ様でした。
今回はS9で使った構築を紹介する記事です。
〔経緯〕
当初はS7で使っていたボルトランドの並びを組む構築で潜っていたものの、思うように勝てないでおりました。
その折、日頃からお世話になっている割りばし氏から「HDグライオンが強い」という事を教えていただき、グロスと合わせて軸に据える事を決めました。
構築記事を探すと以下のような並びを見つけたので、これを参考にしつつPTを改造して最終形としました。
(リンクは無断転載ですので、問題があれば削除いたします)
〔並び〕
特性:クリアボディ→硬い爪
性格:陽気
実数値:167-185-171-x-131-178
努力値:H92 A156 B4 D4 S252
調整:
・ミラー意識で最速
今回の主役。元々この並びに切り替える前にボルトランドグロスを軸として潜っていたので、その流れから続投を決めました。
技構成も遂行用のアイヘ冷Pに、ガルドやミラー意識の地震と先制技のバレットと普通の4つです。バレットパンチについては、耐久水やカグヤに雷パンチを撃ちたい場面も多かったためどちらが正解なのかなんとも言えません。
使用感は可もなく不可もなく、数値の高さ自体は健在でした。
一方で、お相手の立ち回りが洗練されてきているためかマンダに突破されてしまう事も増えており、流石に通りが悪くなってしまっている印象です。
グライオン@毒毒玉
特性:ポイズンヒール
性格:慎重
実数値:181-115-145-x-138-118
努力値:H244 D244 S20
調整:
・H:奇数で最大
・S:S4振りミミッキュ抜き
・余りD
グロスと並び本構築の出発点となったポケモン。割りばし氏からオススメされた事がきっかけで採用を決めました。
グロスの苦手なガルドをケアする他、カグヤやナットなどのキツイ相手の誤魔化しを担当します。
技は地震と羽休めの他、様子見兼初手の鬼火ケアにもなる守ると、ナットカグヤやその他重い相手を強引に倒せるギロチンを採用しました。
話を聞いた当初は半信半疑で採用したポケモンでしたが、いざ使ってみると脆い部分こそあれど鬼のように強く、「サイクルに参加出来る崩しは強い」という事を実感しました。こいつのギロチンに何度助けられたかわかりません。間違いなく本構築のMVP。
ポリゴン2@進化の奇石
特性:アナライズ
性格:生意気
実数値:191-100-113-125-160-72
努力値:H244 B20 D244
技:恩返し/放電/毒毒/自己再生
調整:
・H-B:A147ゲッコウガの珠けたぐり2耐え
・ 余りD
特殊受け枠。上記2体で重い特殊炎(リザY、ガモス、火ロトムなど)を受けられる上、ゲッコウガを止められるポケモンとして採用しました。
技は特殊を受けきる毒再生の2つと、レヒレやガモス意識の恩返し、耐久水(主にスイクン)に少しでも抗えて要所での麻痺も狙える放電の計4つです。
このポケモンを採用したのは久しぶりでしたが、その硬さは流石と言ったところ、想定通りリザYを封殺してくれたので非常に頼りになりました。
ただ、マンダに隙を見せたくない関係上冷凍ビームが欲しい試合も散見されたので、技構成については要検討です。
カプ・レヒレ@食べ残し
特性:ミストメイカー
性格:図太い
実数値:177-x-176-115-150-113
努力値:H252 B196 S60
技:ムーンフォース/波乗り/リフレクター/瞑想
調整:
・H-B:A233メガバシャーモのA+2雷パンチ最高乱数切り耐え
・S:準速ギルガルド抜き
普通のリフレクレヒレ。メガギャラドスやバシャーモのストッパーとして採用しました。
参考元の記事ではもう少しSの速い配分だったものの、実戦で生きた場面が無く、かつギャラドスのA+1飛行Zで飛ばされ耐久不足を感じたので耐久面を補強しました。
使用感については、メガバシャーモを波乗りで倒しきれない点を除けば特に不満は無く、無難に強かったです。
特性:化けの皮
性格:意地っ張り
実数値:131-156-100-x-125-148
努力値:H4 A252 S252
技:じゃれつく/影打ち/呪い/剣の舞
誤魔化し枠。他の5体では受けきれないアーゴヨンやルカリオを処理する枠として採用しました。緊急時には皮を盾にバシャやボルトにも応戦します。
参考元ではAB振りでしたが、ミミッキュミラー意識でASでも良かったかもしれないとの記述があったのを受け試験的にAS振りで採用してみました。
実際の所、ミラーや耐久振りガルーラをZじゃれつくで仕留めて勝った試合もあったものの、バシャやマンダに突っ張りたい場面が余りにも多く、全体としてはAB振りの方が合っていたのではないかと考えております。
なお呪いはギミックへの抵抗策兼汎用的な削りとして採用したものですが、シャドークローが欲しい試合も多かったのでなんとも言えません。
総じてこのポケモンの使い方が下手だったというのも今期の反省点です。
ゲンガー@ゲンガナイト
特性:のろわれボディ→影踏み
性格:臆病
実数値:159-x-100-190-124-200
努力値:H188 D68 S252
技:シャドーボール/凍える風/鬼火/身代わり
調整:
・最速
一番怪しい枠。元記事ではボーマンダだった枠ですが変えました。
・グロス軸ミラーや受けループを崩せる
以上2点を満たす枠として採用しました。
身代わりは追い討ちから逃れるために仕込んだものです。
しかし、私が不慣れなのもあってこのポケモンが機能した試合は数えるほどしかなく、置物同然となってしまいました。
マンダに舞われないようにと仕込んだ凍える風も遂に1度も活きないまま終わってしまったので、道連れか気合玉でも積めば良かったと後悔しております。
ただ、この枠が活躍しなかったのはグロスを余りにも信用しすぎていた部分も大きいので、もう少しこちらを信用してやれば良かったのかもしれません。
〔選出パターン〕
この並びはサイクル構築という事もあり明確な選出パターンはなく、相手の6体に合わせて全対応できるように選出します。
例えば、ナットレイが見えているなら崩すためにグライオンを出す、ギャラ入りやバシャ入りにはレヒレを用意して迎え撃つ、といった感じです。
頻度が高かったのはグライグロス+ポリ2orレヒレ、という選出ですが、それも基本選出と呼べるほどではありません。
〔苦手なポケモン〕
☆スイクン:
全体的にスイクンへの打点が乏しいため、気を抜くと簡単に起点にされて詰みます。
遭遇した場合、なんとか毒を入れてからレヒレに引いて寝かせずに倒す、といった窮屈なプレイングを強いられる点が辛かったです。
☆アタッカー鋼全般:
誰も受けられない上、全体として鋼への打点に乏しいため、簡単に3タテされます。
辛い順で並べると
クチート>ハッサム>メタグロスの順、特にクチート入りにはギロチン一発当て以外に勝てるビジョンが見えません。
☆飛行Zギャラドス:
ギャラドスのケアをレヒレに任せているため、不意に出くわすとすぐに全抜きコースに入ってしまいます。
マンダに明確に有利を取れるのがグロスしかいないせいで、グロスが削れた途端に一貫するのが厳しかったです。
グライオンが隙を見せやすいのも厳しい所。
〔結果〕
最高レート1882/最高順位不明
最終レート1832/最終順位2102位
〔雑感〕
今期もレートに潜っておりましたが、今までで一番しんどいシーズンでした。最終的には、なんとか1900チャレンジまで漕ぎ着けたもののギロチンを当てられず負け、その後1800帯後半を彷徨った末連敗して終了という非常に悔しい結果となりました。本当に今までで一番悔しいので、来期のリベンジを誓う次第です。
敗因を考えてみるに、構築面では以下の3点が浮かびました。
(1)鋼への回答不足
(2)汎用的な「物理受け」の不在
(3)個々の対応範囲の狭さ
(1)は並びを見れば一目瞭然で、鋼を見るたびにギロチン勝負をする事となってしまい勝率を落とす原因となりました。
(2)は、主に対ガルーラ・対ボーマンダにおいて問題になりました。
特にボーマンダについては数が多く、かつグライオンが明確に隙を見せるにもかかわらず回答がグロスしか無いのが大きな問題でした。グロスが削られた瞬間簡単にマンダに3タテされるのが厳しかったです(特に地震持ちの場合)。
(3)は構築全体に関する話です。ゲンガーとミミッキュはともかく、基盤になる4体については有利不利がはっきりしすぎていたと感じております。このせいで相手の強気な読み行動を誘発したり、選出段階で択になったりする事が多く、不安定な内容の対戦が増えてしまいました。
プレイングの面では詰める部分が下手すぎて落とす対戦が余りにも多く、全体を通じて展開を見据えるという事が出来ていませんでした。ついでにダメージ感覚も甘すぎました。
また、不利な盤面を捲って五分へ漕ぎ着けた直後の場面でプレイが甘くなる悪癖も露呈し、これも勝てる対戦を落としてしまう要因となりました。
こう振り返ると負けるべくして負けたのだなという思いですが、ポリグライグロスレヒレの4枠は強かったので、残り2枠を煮詰め直してリベンジしたいものです。
最後になりますが、S9にて対戦してくださった皆様ありがとうございました。
次回はS10でお会いしましょう。
〔Special Thanks〕
割りばし氏:
HDグライオンに関する情報提供、並びにアナライズポリゴンの個体提供ありがとうございました。