【ゼノブレイド2】トラ単騎/サーペント・デバイス討伐
【はじめに】
お久しぶりです。木魚です。
以前、ゼノブレイド2を購入し、やりこみをしておりました。
その中で、先日ゼノブレイド2がTwitterでトレンド入りした事に触発され、表記の通りレベル100越えユニーク・モンスターの1体、サーペント・デバイスを討伐しました。そこで生存報告を兼ねて記事を書くことに致しました。
先行研究も存在する討伐で、資料的価値がどれほどあるのかという話ではありますが、よろしければご覧いただけると幸いです。
なお、若干のネタバレを含みますので、予めご了承ください。
【ゼノブレイド2の戦闘システムについて】
討伐の解説を始める前に、ゼノブレイド2の戦闘システムを説明します。必要ない方は読み飛ばしてください。
今作では、「ドライバー」という操作キャラと、「ブレイド」と呼ばれる味方キャラの2種類が戦闘に参加します。平時にはコアチップという装備を使ってブレイドの武器を強化したり、アシストコアという種類の装備を使ってブレイドのステータスを上げたり出来ます。そして敵と遭遇した際には、ドライバーとブレイドが協力して戦う、という動きが基本です。
こちらの戦闘画面のうち、味方の技に関わる部分としては、左下、右下、左上の3か所があります。
左下にあるアイコンは控えのブレイドを示しており、コマンドを入力することで交代することができます。1回の戦闘で何回でも交代できます。ドライバー1人につき、3人までブレイドを連れ歩く事が出来ます。
右下にあるアイコンのうち、ローマ数字は必殺技のレベル、それ以外のアイコンはドライバー(操作キャラ)の技を示しております。今作では、敵に近づくとドライバーが自動で攻撃してくれる仕様になっております。これをオートアタックと呼び、オートアタックを積み重ねるとドライバーの特殊技(これをアーツと呼びます)のゲージがたまっていきます。このゲージが最大になると、ドライバーアーツを発動できるようになります。
必殺技のほうは、ドライバーがブレイドに武器を受け渡して発動する技で、ドライバーがアーツを使うことでゲージがたまっていきます。こちらも、ゲージが最大になると発動できるようになります。ローマ数字は必殺技のレベルを示しており、1~4まであります。
さらに、必殺技には属性という概念があり、特定の順番で指定された属性の必殺技を使うと、コンボが発動してダメージが伸びます。最大で3段階あり、最後までつなぐと追加効果が付与されるとともに、敵に「属性玉」というエフェクトが付きます。これは、のちに説明するチェーンアタックにおいて割ることができ、割る個数が増えると大ダメージ(最大で1000万を超えることも)を出せます。
従って、このゲームにおける基本的な戦闘の流れは
(1)オートアタックでドライバーアーツのゲージをためる
(2)ドライバーアーツで必殺技のゲージをためる
(3)必殺技を使う
(4)(1)~(3)を繰り返してコンボをつなぎ属性玉をたくさんつける
(5)チェーンアタックを使って敵を一気に削る
という流れになります。
最後に左上のゲージについて説明すると、これはパーティゲージという名前です。
全部で3本あり、1本消費することで倒れた味方を助け起こせるほか、3本たまった状態で+ボタンを押すと、先述したチェーンアタックを発動できます。
チェーンアタックでは、ブレイドが順番に必殺技を使っていき、先述した属性玉を割ることで大ダメージを出せるようになります。
以上が基本的なシステム面の説明です。これに加えて、今回の討伐にかかわる重要な仕様がありますので説明します。何かというと、今作では一定の条件を満たすと操作キャラに無敵を付与できる、という仕様です。
具体的な条件としては、以下3つのうちいずれかを発動することです。
(1)ブレイドの必殺技レベル4
(2)チェーンアタック
(3)必殺技のコンボ3段階目
(4)一部の回避アーツ
これらの技を発動すると、技が発生してから硬直が終わるまで操作キャラが完全に無敵になります。サーペントのように即死級の高火力技を持つ相手に対しては、高火力技の発動タイミングに無敵を重ねて避ける、という立ち回りが非常に重要になります。
【操作キャラ・トラとハナの特徴】
今回の討伐で使うトラというキャラは、 一般的には壁役として使われるキャラです。
HPが高く、最大で9999まで伸びます。他の味方キャラ、例えば本作の主人公レックスのHPは最大でも7000弱なので、9999というHP実数値は非常に優秀です。この高いHPと、高性能な専用のブレイド「ハナ」を武器に、敵の攻撃を受け止める、というのが一般的な運用方法です。
ハナはある理由でトラが開発した専用のブレイドで、JS(Jet Spark)・JK(Justice Knight)・JD(Judgement Day)の3形態があります。
簡単に3形態の特徴を紹介すると、JSは防御力が高く、JKは回避が得意で、JDが火力と耐久力の両方が優れている、という特徴があります。
このハナシリーズの特徴としてハナライズというシステムがあります。
これは、必要なアイテムを集める事で属性や能力をカスタマイズ出来る、という機能です。基本的に他のブレイドは属性が固定なのですが、ハナだけは例外であるという事です。
中でもハナJDは非常に優秀で、3種の中でも最も容量が高い他、全属性に変更可能という破格の性能を誇ります。
まとめると、トラというキャラは、ハナのカスタマイズを使いこなして戦うタンク型のキャラクターとなっております。
【サーペント・デバイスとは】
上記画像奥側のモンスターがサーペント・デバイスです。
ゼノブレイド2では、ユニークモンスターと言われる、通常のモンスターよりも強力な敵が出現します。
中でも強いとされるのが上記サーペント・デバイスを含めた「レベル100越えユニーク」と言われるモンスターです。自キャラの最高レベルが99なので、それよりも高レベルな敵、というわけです。全部で8体いますが、その紹介は割愛いたします。
このサーペント・デバイスは、レベル100越えユニークの中でも、後述のように火力が高く、HPが非常に多いという特徴がありますので、専用の対策が必要となります。
【戦力分析】
サーペント・デバイスのデータをまとめると、上表のようになります。
この表は神攻略Wiki様よりデータを拝借し、加工したものです。
まず目を引くのが約1500万というHPの多さ、これは2番目に多いモンスターと比べても250万近く多い圧倒的な数値です。ゼノブレイド2において、1回の単発攻撃で出せるダメージはせいぜい数万から数十万なので、確定数百発という途方もない多さです。
また、使用アーツの欄(このゲームでは技のことを「アーツ」と呼びます)も危険なものが揃っております。ヒットすると即死しかねないアーツについては、名前のセルを黄色に着色しております。見ての通り大半のアーツが黄色で、どこからでも即死のリスクを付けられるという事が見て取れます。中でもファラクバスターは強烈で、素で受けると確定でトラ2人分以上、場合によってはガードしても即死するほどの威力が出ます。
以上の情報をもとに考えると、この敵と戦う場合、即死アーツのリスクをケアし続けながら、確定数百発という大量のHPを削り倒す、という消耗戦を挑むことになります。ポケモンでいうと受け回しで削りきるような感じでしょうか。そんなことが可能なのか?という話ですが、特定の装備を揃えると可能になります。それを次項で説明します。
【基本方針】
本討伐の基本方針は、「トラのHP管理を徹底して削り倒す」という方針です。
さっきも書いたけどそんなことが可能なのか?という話ですが、この方針を支えるのがハナ達の高い防御力と、以下で説明する「会心回復」という仕様です。
この会心回復とは、画面にある通り、クリティカルを出すとHPが回復する、という仕様です。サーペント戦でトラが出せる単発火力は通常技で数千、必殺技を使ってもせいぜい数十万くらいです。
しかし、トラの最大HPは9999なので、HPを最大値に保つには十分、というわけです。とはいえ、普通のコアチップではクリティカルが出せる確率は10%~20%程度で、これではサーペントに立ち向かうにあたって不十分です。クリティカル率に特化した専用のコアチップが必要になります。
これに加えて、トラにはダメージを与えてHPを回復させるHP吸収技もあるため、これらを駆使してサーペントを削り倒す、というのが本討伐の趣旨になります。
【危険なアーツの対策】
先ほども挙げたサーペントのアーツの中でも、危険度が高い技は
・ウロボロス・ドライブ
・ファラクバスター
の3つです。
これら3つはトラが即死しかねないため、専用の対策が必要になります。
基本的には、パーティゲージと必殺技レベル4を温存して、ウロボロス・ドライブやファラクバスターに無敵を重ねる、というのがメインの対策です。
しかし、ヘルファイアだけは立ち上がりから振ってくることがあります。このような場合、必殺技レベル4とチェーンアタックを両方とも使えない無防備な状態で技を受けることがあるため、ハナJD単体では当たり所が悪いと即死します。この対策として、ハナJKの回避技を使って避ける、という行動が必要になります。ブレイドの交代は戦闘開始直後から可能なので、立ち上がりの無防備な場面でもHPを管理できる、というわけです。
ただし、ブレイドの交代にはクールタイムがあり、交代直後の一定時間は前のブレイドに戻すことができません。つまり、無対策で臨む場合、出来るだけ長く前に出しておきたいハナJDが、クールタイムの間後ろに引っ込んだままになってしまう、ということです。
この対策としては、
(1)ハナJKにも会心回復をつけてしまう
(2)交代のクールタイムを短縮する
という2つの案が考えられますが、今回はクールタイムを短縮する案を採用しました。
単純にJKよりJDのほうが火力を伸ばしやすいので、サーペントの討伐時間を短縮しつつ事故率も下がるからです。
ここまでで、基本的な方針と、危険な技の対策を両方用意できました。
実際の準備物と映像を紹介します。
【準備物】
トラとハナ達の装備は以下のようになっております。特に意識したこととしては、トラにクロックアップリストを付けて、ブレイドが交代できないクールタイムを短縮した事と、ハナ達の属性です。
詳しい装備やコアチップについては個別の項目で説明いたします。
・トラ
ポーチのアイテムはテッカ鳥の炭焼きとカチコチチャイム、この2つを組み合わせることで、必殺技とドライバーアーツのゲージが可能な限り早く溜まるようにしています。
装備品の方はクロックアップリストとリバイブポッドです。クロックアップリストは先述した「交代のクールタイムを短縮する」為に必要な装備、このアイテムを使うことでクールタイムを短縮出来ます。リバイブポッドは、瀕死になった時一度だけ復活して、5秒間無敵を付与する、というアイテムです。万が一の備えというわけです。
・ハナJD
属性について、デフォルトの氷属性から水属性に変更しております。意図としては、水属性単体で必殺技のコンボを完結でき、且つ風属性締めのコンボ始動に使えるようにする事です。こうする事で、火力を取りつつ、要所で風属性締めのコンボによってブローを防ぎ、カラミティフォールの事故死を防ぐという狙いです。
武器を強化するチップはムーンマターチップ、これと会心率アップのハナライズを施す事で、会心率が48%とHP管理に使える確率まで上昇します。他、単騎討伐である以上必ず敵のヘイトがこちらに向く事を利用して、火力を補強しHPの回復量を増やしております。
・ハナJK
属性をデフォルトの炎属性から風属性に変更、これによって、先述した風属性締めの必殺技コンボが可能になります。
また、サーペントのバリアフィールドに備えて反射無効のスキルを積んでおります。
コアチップはディラトンチップです。このチップはガードに特化したチップで、ハナJKが装備した場合46%までガード率が上がります。これによって、万が一回避アーツのタイミングがずれたとしても、被ダメージを最小限に抑えられるようにしております。
・ハナJS
属性はデフォルトの地属性のまま、JDから始動してJKで締める必殺技コンボの中継点に出来るようにしております。他は正面特攻やHP吸収など、正直あまり書くことがありません。
チップはJKと同じくディラトンチップ、このチップを装備することで、93%という驚異的なガード率を発揮出来るようになります。
【実際の映像】
実際の討伐を配信したアーカイブとなります。
立ち上がりはヘルファイアに必殺技レベル4を重ねつつ、HPが減ってきたらウロボロス・ドライブやファラクバスターに備えてパーティゲージや必殺技レベル4を温存する、という立ち回りを徹底しております。意識した事として、「必殺技レベル4とパーティゲージの両方が使えない状態」を可能な限り避ける、ということがあります。
この状態だと、即死技を避ける手段がハナJKの回避アーツしかなく、アーツを振るタイミングが悪いと無敵終了後にサーペントの攻撃が当たってしまい即死するためです。
ただ、今思うと、カラミティーフォールもJKの回避で避ければよかったような気がしますね、正直......
【あとがき】
以上が、トラ単騎サーペント・デバイス討伐の解説となります。
本作、王道なストーリーやホムラのデザインといったキャッチーな部分だけでなく、本件のようなやり込みにも耐えうるだけの奥の深いゲームであります。実際、200時間以上プレイしてもなお埋めきれていないやり込み要素が多数存在する程であり、非常にやり込みがいのある作品となっております。
もちろんストーリーやキャラクター、BGMと言った表面の部分も素晴らしく、本記事では語りきれない程の魅力が詰まっております。
キャッチーさと奥深さを兼ね備えたゲームですので、本記事をきっかけに1人でも多くの方がゼノブレイド2をプレイしていただけると嬉しい限りです。
【参考文献】
神攻略wiki様
サーペントのデータを参照しました。
ゲーマー回顧録様
ゼノブレイド2【高レベルユニークモンスターをソロ攻略~ハナライズのすゝめ~】 - ゲーマー回顧録
今回の討伐における会心回復のハナライズを参考にしました。
本攻略の先行研究となります。
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