【S4使用構築】テツノカイナ強い説
【前書き】
お久しぶりです。木魚です。皆様S4お疲れ様でした。
私もS4のランクバトルに潜っていたので、供養として使っていた並びを記録致します。
強者の皆様からすれば鼻で笑うような順位ですが、お暇な方は是非見て頂けると幸いです。
【構築経緯】
以下の経緯で決まりました。
(1)セグレイブやハバタクカミに勝てそうな駒としてテツノカイナを軸に据える
(2)テツノカイナが止まるカバなどの受けを崩す駒としてテツノドクガを採用
(3)上記2体をサイクルに参加させるクッションとしてアーマーガアを選択
(4)テツノドクガで崩した後のスイーパー兼積みストッパーとしてカイリューを採用
(5)キョジオーンが重いのでサーフゴーを採用
(6)電気の一貫切り兼ステロ撒き兼クエスパトラに抗う駒としてドオーを採用
流石にもう少し何とかなったのでは、という気がします。
【個別紹介】
以下の並びを使っておりました。
☆テツノカイナ@突撃チョッキ
特性:クォークチャージ
性格:意地っ張り
テラスタイプ:フェアリー
実数値:231-211-135-x-110-73
努力値:H12 A252 B52 D172 S20
技:猫騙し/ドレインパンチ/雷パンチ/じゃれつく
調整:
・H-D:C176テツノツツミのハイドロポンプを超高乱数3耐え(急所込み約96%)
・A特化
・端数をHBSに振り分け
本構築の軸。チョッキとテラスタルを組み合わせることで、セグレイブやハバタクカミに殴り勝てるポケモンとして採用しました。
持ち物は突撃チョッキを採用、これによってハバタクカミに勝てるようになる他、テツノツツミを後出しから倒せるようにもなります。努力値配分も、テツノツツミやハバタクカミを意識して調整しました。
テラスタイプはフェアリーを採用。これによってじゃれつく1発でハバタクカミを倒せる上、セグレイブに対しても、地震のダメージを減らすことで行動保証を付けることができます。副産物として、テラスを切れば先発に出てくるコノヨザルも1発で倒せるようになります。
技は、一致技のドレパンと雷パンチ*1、テラスタルを活かすじゃれつくの他、猫騙しを採用しております。これにより、テツノツツミの襷やカイリューのマルスケを潰せるほか、後述するドオーの毒ターンを稼いだり、相手の積みエースを怯ませて壁ターンを稼いだりとリーチを大きく伸ばせる印象です。
選出率もほぼ100%であり、まさしく軸と呼ぶにふさわしい活躍を見せてくれました。
ただ、強いて言えば鬼火が通ってしまう事と、猫騙し以外に先制技を覚えない事が残念ではありました。特に鬼火が辛く、鬼たたドラパルトなどの搦手に苦しんだ印象です。
特性が根性だったら最強ポケモンになっていたかもしれません。
☆テツノドクガ@拘り眼鏡
特性:クォークチャージ
性格:臆病
テラスタイプ:炎
実数値:155-x-81-192-130-178
努力値:B4 C252 S252
技:オーバーヒート/炎の舞/放電/ヘドロウェーブ
未来のウルガモス。眼鏡の火力で受けを崩すために採用しました。
特にカバルドンをワンパンする、という点が非常に重要で、初手のカバを出落ちさせることができれば大幅に有利になります。
テラスタイプは火力を底上げする炎、カバを飛ばすために眼鏡を持たせました。副産物そしてラウドボーンやドオーなど天然ポケモンも崩しを見込めるほか、チョッキセグレイブもオーバーヒートで貫通可能です。
技は、採用理由のオーバーヒート、一致技でありCアップも期待できる炎の舞、同じく一致技でありハバタクカミにも通るヘドロウェーブの他、サブウェポンとしてヘイラッシャに通る放電を採用しております。最大打点はエナジーボールですが、この技を通して勝った試合もあるため、正直どちらが良かったのか今となっては何とも言えません。
使用感は良かったものの、オーバーヒートの命中率90、というのが非常に心臓に悪いポケモンでした。特にカバやドオー対面でこの技を外すと負けに直結するので……
☆アーマーガア@ゴツゴツメット
特性:ミラーアーマー
性格:腕白
テラスタイプ:飛行
実数値:205-107-172-x-105-88
努力値:H252 B252 S4
技:アイアンヘッド/蜻蛉返り/挑発/羽休め
烏。上記2体、特にテツノドクガが単体でサイクルに参加できる駒ではない為、蜻蛉返りでサイクル参加を補助出来るクッションとして採用しました。尚且つガブカイリューやミミッキュ、マスカーニャ、あとはドドゲザンやテツノブジンをケアする枠でもあります。
配分は素直にHB、技も一致技且つミミッキュへの打点になるアイへ、採用理由のとんぼ、回復技の羽休めにヘイラッシャやバレル、ドオーなどに刺せる挑発の4つであり特に奇抜な事はありません。一時、アイへに変えてボディプレスを採用していた時期もあったものの、肝心のミミッキュに有効打が無くなることと、ドドゲザンはテツノカイナやテツノドクガで対応できると判断したことから切りました。
使い慣れていることもあってカイナ+アマガ+1という並びが基本選出になったほどでしたが、流石に炎テラバーストや10万ボルトで崩される試合も増えており、他の蜻蛉返り枠も探したいところです。
有体に言うと、多分この枠の正解は霊獣ランドロスだという気がしています。
☆カイリュー@拘り鉢巻
特性:マルチスケイル
性格:意地っ張り
テラスタイプ:ノーマル
実数値:171-204-116-x-133-115
技:神速/逆鱗/地震/炎のパンチ
調整:
・A特化
・H-D:マルスケ込みで眼鏡サザンドラの流星群を最高乱数切り耐え
・S:無振りデカヌチャン抜き
マルスケデブ。ノーマルテラスタル神速の縛り性能に着目して採用しました。
役割として、相手の積みエース(トドロクツキ、セグレイブなど)を神速で縛るストッパーと、ドクガやカイナで荒らした盤面を神速で一掃するスイーパーとしての2つを期待しております。
技構成は、採用理由の神速、最大打点の逆鱗と、鋼に刺す地震・炎のパンチの2つを採用しております。炎のパンチがあることでアーマーガアを崩せるようになります。
配分はこちらの育成論に掲載されていた調整を拝借しておりますが、正直本構築には合っていなかったような気がします。
yakkun.com(無断転載であるため、問題があれば削除いたします)
具体的には、こちらの調整ではサザンドラを意識して耐久に厚く振っているものの、本構築でカイリューとサザンドラの殴り合いが全く発生しませんでした。そのせいで、折角の耐久ラインが活きなかったためです。
それ以外の部分では総じて非常に優秀であり、削れたトドロクツキをしっかりテラス神速で縛り切るなどスペックの高さを感じさせてくれただけに、せめて準速ガッサ抜きくらいまでSを伸ばした配分の方が本構築には噛み合っておりました。Sを振っていなかったせいで勝ちを拾い損ねた試合もあったので……
☆サーフゴー@食べ残し
特性:黄金の体
テラスタイプ:ゴースト
性格:控えめ
実数値:193-58-116-203-112-105
努力値:H244 B4 C252 D4 S4
技:ゴールドラッシュ/シャドーボール/身代わり/悪巧み
怪しい枠1号。本構築ではキョジオーンの対抗策として採用しました。
型自体も以前使っていた構築と全く同じものであり、従って技構成も塩を起点にする身代わり、起点にした後アドを取る悪巧みと、一致技のゴールドラッシュ・シャドーボールの4つです。
キョジオーンを強く意識した育成をした結果、確かに対キョジオーン性能は目を見張るものがあり、相手が塩を選出してくれた試合では活躍してくれました。
問題は、こちらの構築に対して相手が塩を選出してくれるかどうかが蓋を開けるまで分からず、且つ塩が選出されなかった場合に高確率で腐るという重大な欠陥を抱えていることです。
この型のサーフゴーを使う場合、もう少しキョジオーンを誘導できるような構築にしたほうが良かったかもしれません。
☆ドオー@オボンの実
特性:天然
テラスタイプ:悪
性格:慎重
実数値:237-95-81-x-167-40
努力値:H252 B4 D252
技:地震/毒毒/ステルスロック/自己再生
怪しい枠2号。電気の一貫を切るとともに、ステルスロックを撒ける要因として採用しました。アーマーガアと共にアマガドオーの並びを形成します。
前回の採用時にはHD振りの貯水型でしたが、ロトムが減ったことと、クエスパトラが余りにも重かったことから、特性を天然に変更するとともに、テラスタイプも悪に変更してみました。副産物として、ウルガモスも毒+再生で削り切ることができます。
配分は、クエスパトラやジバコイルなど特殊ポケモンの相手をすることからHD振りとし、お盆を持たせることで確定数をずらすこととしました。
例えば、お盆を持たせることで、ジバコイルの眼鏡徹底抗戦を2回耐えることができるようになります。元々は黒いヘドロの存在を忘れていたために発生した事象ですが、思いの他優秀な持ち物でした。
技は、採用理由のステロ、メインウェポンの地震と、特殊受けとして動かすための毒+再生の4つであり、総じて普通の技構成です。
ただ、ジバコイルは割とテツノカイナやテツノドクガで何とかなっていたこと、ドオーを採用したところで受け回しを崩せるかというとそうでもなかったことから、最優先で他に変えたい枠です。テラスタイプについても要検討です。悪テラスを切ったところでクエスパトラバトンに対抗できるか、というとはなはだ怪しいので......且つ、そもそもこのポケモンにテラスを切っている時点で大分ディスアドになっているため、もう少しパワーの高い枠に変更したいと思うこと頻りです。
【きつい相手】
☆ドラパルト:
鬼火がきつい。主戦力が物理に偏っている上、ドクガからの有効打も乏しいため、特に鬼火型に対してアドバンテージを稼ぐ事が困難でした。壁型は壁型で、壁展開を阻止する事が困難である為ディスアドを背負っていた印象です。
☆キョジオーン:
キョジオーンに明確に有利と言える駒がサーフゴーしかいない為、選出を歪まされてしまう点が厄介でした。
それで出て来てくれればまだ良いものの、出てこなかった時にサーフゴーがほぼ確実に腐り、実質2vs3の勝負を強いられていた印象です。
☆クエスパトラ:
余りにも強すぎ。バトン展開や加速+ルミナコリジョンを決められた場合に返す手段がありません。
一応ドオーは悪テラスタル付きの天然型ですが、だからと言ってそのドオーがクエスパトラに有利かと言われると甚だ怪しい所です。
☆ステロ展開:
単純に、こちらのカイリューやドクガの行動回数を制限して来る点が難儀です。
☆受けループ:
崩しの手段を拘りアイテムに頼っている為、眼鏡オバヒを受け切ってくる相手を崩すルートがありません。サーフゴーには積み技があるものの、それもドオーを投げられると止まってしまうので厳しいです。
総じて、素直な殴り合いに付き合ってくれない相手や、こちらの選出を歪ませてくる相手がしんどいです。
【最終結果】
最終レート1732/最終8881位
【後書き】
S3の序盤にテツノツツミが騒がれて以来、2シーズンに渡ってテツノカイナを使っておりました。肝心のS4は年度末という事もあり仕事が立て込んだ挙句、最終日に体調を崩して終了という何とも情けない結末となってしまいました。
その一方で、最終順位としては予てより目標としていた最終4桁に滑り込むことができたので、その点については割と満足しております。とりあえず、次のS5以降は最終1800以上を目指したいところです。
ただ、構築の完成度という意味では大分問題のある仕上がりになった点が辛いところです。具体的にはサーフゴーとドオーの2体がしっくり来ず、尚且つ代替案も見いだせないままシーズンが終わってしまった点は今期の反省点です。この2体に求める要素を列挙すると、
・キョジオーンとクエスパトラへの回答
・電気の一貫を切る
・ステロを撒く*2
・受け回しへの回答
という4点が挙げられます。この辺への回答を用意できていれば、もう少し上位を目指せたような気がします。尤も、環境が変わる節目にもなってこのような反省会を開く事にどこまで意味があるのかという話ではありますが……
S5以降は環境自体が変わってしまうので、どこまでやれるかわかりませんが、さしあたりパオジアンやイーユイを触って、彼ら(?)の破壊力を楽しむことからスタートしようと思います。
最後になりますが、S4にて私の配信を閲覧いただいた皆様、並びに私と対戦いただいた皆様、ありがとうございました。次回はS5でお会いしましょう。