【SV・S11使用構築】感謝のパオラッシャ
【前書き】
お久しぶりです。皆様S11お疲れ様でした。
私もS11のランクバトルに潜っていたので、使っていた並びを記録致します。
強者の皆様からすれば鼻で笑うような順位ですが、お暇な方は是非見て頂けると幸いです。
【構築経緯】
以下の流れで決定しました。
(1)暁月ガチグマが使いたくなり採用
(2)単体ではウーラオスに勝てないので、クッションとしてヘイラッシャを採用
(3)上記2体で荒らした後のスイーパーとしてサーフゴーとカイリューを採用
(4)上記4体で受け回しを崩すのが難しい為、聖剣持ちの電気テラスパオジアンを採用
(5)積み展開、ライドバトンへの回答兼ステロ撒きとしてディンルーを採用
(6)回している中でハバタクカミとアローラキュウコンがきつかったので、パオジアンとディンルーのテラスタイプを毒テラスに変更
もう少しやりようはあった気がします。
なお、今回の並びを考える上で、こちらの動画を参考にしました。
(無断転載ですので、問題があれば削除します)
【個別紹介】
以下の6体を使っていました。
☆ガチグマ@突撃チョッキ
特性:心眼
性格:控えめ
テラスタイプ:ノーマル
実数値:188-x-140-205-117-73
努力値:C252 D252 S4
技:ブラッドムーン/大地の力/ハイパーボイス/真空波
本構築の組み始め。強烈な種族値と強烈な技に惹かれて採用しました。
持ち物はシンプルにチョッキで採用。受け回しを崩す瞑想型なども考えたのですが、ハバタクカミと殴り合いたい事に加え、何より相手のガチグマがキツくなる事を懸念した為チョッキが手放せませんでした。
テラスタイプも素直なノーマルタイプであり、技構成もチョッキ型のテンプレで特に捻った部分はありません。
全体的に素直な型ですが使用感は非常に良く、ハバタクカミを返り討ちにする、キョジオーンやヘイラッシャに投げて布陣を崩す、グライオンのみがまもを止めるなど重要な役割をこなしてくれました。
それに留まらず、テラスブラッドムーンでキョジオーンをワンパンする*1、剣舞した炎オーガポンの蔦棍棒を耐える等火力・耐久共に強烈で、度々腹を抱えて笑い転げていました。
☆ヘイラッシャ@食べ残し
特性:天然
性格:腕白
テラスタイプ:水
実数値:257-120-177-x-92-55
努力値:H252 B204 D52
技:アクアブレイク/地割れ/守る/欠伸
調整:
・H-B:A200ウーラオスの鉢巻暗黒強打2耐え
・余りD
汎用物理クッション枠、のはずだったポケモン。ガチグマで殴り勝てないウーラオスを受けつつ、カイリューやセグレイブなどの積みポケモンを欠伸で流す枠として採用しました。配分もウーラオスを意識しつつ、最大限多くの相手を欠伸で流せるような調整を意識しています。
技としては、採用理由の欠伸、欠伸と残飯のターンを稼げる守る、メインウェポンのアクアブレイク*2と、最後の悪あがき兼羽休め読みや交代読みのワンチャンスを狙える地割れを採用しました。
総じて非常に優秀なポケモンでしたが、オーガポンが増えすぎたせいで選出枠が足りなくなり、選出・立ち回り共に苦労する羽目になってしまいました。ただ、他で替えが効かない節もあるため、対オーガポンをどうするかS12以降の宿題にしたい所です。
なお最終日に見せてくれた運命力は目を見張るものがあり、羽休め読み地割れを一発ヒットさせる等何度も白星を手繰り寄せてくれました。当たる地割れは最強の技。
☆カイリュー@拘り鉢巻
特性:マルチスケイル
性格:意地っ張り
テラスタイプ:ノーマル
実数値:175-204-116-x-121-123
努力値:H68 A252 B4 D4 S180
技:逆鱗/神速/地震/炎のパンチ
調整:
・H:16n-1
・A特化
・H-D:C176テツノツツミの冷凍ビームをマルスケ込み最高乱数切り耐え
・S:準速ガッサ抜き
怪しい枠1号。鉢巻ノーマルテラス神速の縛り性能に惹かれて採用しました。
役割として、相手の積みエースを神速で縛るストッパーと、他のポケモンで荒らした盤面を神速で一掃するスイーパーの2つを期待しております。
配分は以前の構築における反省点を踏まえたものです。サザンドラとの殴り合いは相変わらず全く発生しなかったため、キノガッサやハッサムを上から殴れるようにASベースに変更しました。
技構成の方は以前と同じです。採用理由の神速、最大打点の逆鱗と、鋼に刺す地震・炎のパンチの4つです。炎のパンチがあることでアーマーガアを崩せる他、最近増えたハッサムも倒せるようになります。
ただ、正直今期カイリューを使う上で、鉢巻型が最適解ではなかった気がしています。
ハバタクカミが増えすぎて神速の通りが悪いのもそうですが、ガチグマに対して神速の圏内まで押し込むのがとても遠く、それが原因で苦労する羽目になったためです。
一度、耐久振りと思しきガチグマに鉢巻神速を受け切られたときは涙を禁じえませんでした。ASベースの努力値配分についても困った事はありませんでしたが、だからと言ってこれが正解なのかもよく分かりません。
☆サーフゴー@拘りスカーフ
特性:黄金の体
性格:臆病
テラスタイプ:ゴースト
実数値:163-58-115-187-111-149
努力値:H4 C252 S252
技:ゴールドラッシュ/シャドボール/10万ボルト/トリック
怪しい枠2号。胞子の一貫を切るほか、スカーフシャドボにより終盤のスイーパーとして動かせることを期待して採用しました。アーマーガアを明確に崩せる唯一の枠でもあります。
努力値振りはハバタクカミを抜くために臆病最速としましたが、種族値に反して火力が出ないため控えめにしたいと思うこと頻りでした。
テラスタイプはシャドボの威力を上げるゴーストで採用。ハバタクカミに強くなる鋼も候補でしたが、ゴールドラッシュが連打できる性能ではないため不採用としました。
技構成は、メインウェポンのゴールドラッシュとシャドボ、拘りロックを狙えるトリックと、アーマーガアや水ポン、水ウーラオスなどに刺せる10万ボルトの4つです。
終盤のスイーパーとして期待したポケモンでしたが、想像以上に火力が無く、そのせいで落とした試合が多々あったのが反省点です。拘りトリックにしても、肝心の受けループに対しては刺さり切らない点*3が苦しい印象でした。
☆パオジアン@命の珠
特性:災いの剣
性格:陽気
テラスタイプ:毒
実数値:155-172-101-x-85-205
努力値:A252 B4 S252
技:氷柱落とし/テラバースト/不意打ち/聖なる剣
本構築のエース。ただ組み始めではなく、元々は受け回しを崩す為の補完枠でした。
この為持ち物は命の珠を採用。受け回しを崩すだけなら悪テラス鉢巻でも可能ですが、鉢巻はカイリューに渡したかった事と、技を打ち分けたかった事から珠を持たせました。Sラインはミラーを意識して最速に設定、ミラーや対ハバタクカミで割と役に立ちました。
テラスタイプも当初はヘイラッシャやドヒドイデ、アーマーガアに刺す為の電気タイプだったのですが、余りにもアローラキュウコンやハバタクカミに好き勝手される事を重く見て毒タイプに変更しました。キュウコン入りに対しては初手テラバーストで壁展開を崩しに行けます。
且つ、副産物としてスカーフウーラオスのインファを耐えつつ切り返せるというメリットもあり、攻守両面で有用なタイプでした*4。
技構成はメインウェポンの氷柱落とし、キュウコンを撃墜する毒テラバースト、ガチグマやキョジオーンに刺せる聖剣、先制技として採用した不意打ちの4つです。これによりステロ+珠不意打ちでCSハバタクカミを倒せる等、リーチが伸びた印象です。
使用感は非常に良く、毒テラスも想定以上に刺さってくれました。特に最終日の活躍は凄く、ガチグマを1発で怯ませて倒す、壁下の炎オーガポンを2連怯みで強行突破する、といった神懸かり的な運命力を見せてくれました。圧倒的感謝。
☆ディンルー@オボンの実
特性:災いの器
性格:意地っ張り
テラスタイプ:毒
実数値:240-168-146-x-129-68
努力値:H76 A180 B4 D228 S20
技:地震/カタストロフィ/ステルスロック/吹き飛ばし
調整:
・H:4n(オボンの回復効率最大)
・A:地震でHBドヒドイデをヘドロ込み確定2発
・H-D:C176テツノツツミのハイドロポンプをオボン混み超高乱数2耐え(約99%)
・S:無振りカバ抜き
・余りB
災いの器。特殊に対する汎用的なクッション兼ステロ撒きとして採用しました。
且つ、吹き飛ばしで積み展開を切り返す役割や、ステロ+吹き飛ばしループで相手を満遍なく削る役割も期待しています。
配分はこちらの調整を拝借しました。ステロと地震で可能な限り3体全員を削る、という事を意識しています。
yakkun.com(無断転載ですので、問題があれば削除します)
技構成はテンプレの4つですが、テラスタイプは毒タイプとしています。これは採用当初、ハバタクカミ・オーガポンの同居している構築に出しにくかったので、それを改善するために悪テラスから変更したものです。毒菱を回収できるようになる点もありがたいポイントでした。
使用感は可もなく不可もなし、といったところです。毒テラスに変えてからは腐ることも減り、ステロ+カタストロフィ+何か、という仕事を安定してこなしてくれました。
【きつい相手】
☆水ウーラオス:
こちらの軸になるガチグマやパオジアンが水流連打で縛られがちです。ヘイラッシャで受け出しは出来ますが、そこからリターンを稼ぎにくい点が厄介でした。
☆テツノツツミ:
水+氷+フリドラの範囲を誰も受けられません。カイリューの神速圏内に押し込むか、サイクルを回して寝かせつつ処理するしかありません。
☆ハバタクカミ:
目の上のたんこぶ。カイリューの神速を無効化する、ブーストエナジーでSを上げてパオジアンに甘えるを打ち込んでくる等、好き勝手されがちです。 型が多すぎる上見分けが付きにくい点も厄介でした。
☆オーガポン:
地味にきついポケモン。物理でありながらヘイラッシャを崩される点が厄介です。
カイリューやウーラオス等と同居している場合、選出枠が足りず最後まで苦労しました。
☆アーマーガア:
地味にきついポケモンその2。主戦力のガチグマが受け切られてしまう上、ディンルーやヘイラッシャの動きを挑発で止められてしまう点が厄介でした。HDに振った個体が多く、パオジアンの珠氷柱2連打で押し切れる事が多かった点は助かりました。
☆受けループ:
シンプルに無理。メンバーの構成上、受け回しを崩す手段がパオカイリューの役割集中位しかありません。
上記の中だと受けループはほぼ切っています。他への勝率はそこそこ。
【最終結果】
最高/最終レート1808 最終3095位
【後書き】
今期は久方ぶりに時間が取れた事もあり、ランクマを回しておりました。最終的に、以前から目標にしていたレート1800まで到達できたので、結果としては非常に満足しています。序盤にn年ぶりの3桁に乗ったかと思えば、中盤に8連敗したり、シーズン終了5日前にも溶かしたりとジェットコースターみたいなシーズンでどうなることかと思いましたが、最後の最後で目標を達成出来て良かったです。特に運命力を発揮してくれたパオジアンとヘイラッシャには感謝が尽きません。
ただ、勝って終われたから良かったものの、構築の完成度という意味では酷いとしか言いようが無かったのは今期の反省点です。今日日、ウーラオスとハバタクカミを強烈に呼ぶってメタの組み方が間違っているとしか思えない......
最後になりますが、S11にて私と対戦してくれた皆様、ありがとうございました。次はS12でお会いしましょう。