【ORAS・S14使用構築】ヘラマンダ軸火力ぶっぱサイクル
皆様こんにちは、木魚でございます。
今回は、私がS14で使っていた構築を紹介致します。
強者の皆様からすれば鼻で笑われるようなレートではありますが、お付き合いいただけると嬉しいです。
〔簡易紹介〕
使っていたのは以下の6体です。
意地HABS
図太いHB
冷凍ビーム/電磁波/月の光/スキルスワップ
・ヒードラン@拘り眼鏡
控えめHCDS
大文字/大地の力/ラスターカノン/原始の力
陽気AS
捨て身タックル/身代わり/毒々/羽休め
・化身ボルトロス@オボンの実
穏やかHDS
10万ボルト/気合玉/電磁波/悪巧み
・マンムー@突撃チョッキ
意地AD
地震/氷の礫/氷柱針/地割れ
以下、個別に紹介致します。
〔個別紹介〕
特性:威嚇→スカイスキン
性格:陽気
実数値:171-197-150-x-110-189
努力値:H4 A252 S252
技:捨て身タックル/身代わり/毒々/羽休め
相変わらず好きなポケモンなので、今期の構築もまたまたこのポケモンから組み始めました。妙な中毒性があって困りますね。
型は、後続のメンバーを決めていく中で、水ロトムがやや面倒に感じた事と、ガルクレセサザンの並びを相手にしたかった事から、毒羽型を採用。
メガ前の状態でもガルーラに突っ張れるよう最速を確保し、その上でCSサザンを捨て身タックルで落とせる確率を上げる為にAに振り切りました。
使用感についてですが、流石にどのロトムもボルチェンから入ってくる上、ゲッコウガが増えているせいで動き辛かったです。
マンダを採用した事自体はともかく、型については要検討といったところです。
(追記)
このPTは後述しますがクレセドランの並びが重いです。その為、もしかすると意地っ張りの空元気龍舞羽休め型に変更し、ドランに投げられるようにしたほうが強いかもしれません。
マンムー@突撃チョッキ
特性:厚い脂肪
性格:意地っ張り
実数値:187-199-100-x-112-100
努力値:H12 A244 D252
技:地震/氷の礫/氷柱針/地割れ
調整:
・H-D:C145ボルトの気合玉ほぼ2耐え
ボーマンダの相方。高速電気に対抗するポケモンであり、ガブリアスの処理速度を少しでも速くするためのポケモンでもあります。
高速電気に対抗するべく、今回もチョッキ型での採用となりました。
技構成は、遂行技である礫・地震・氷柱針の3つと、ピクシーへの対抗策となり、且つスイクンにもワンチャンスを作れる地割れ、の4つです。
昨シーズンから調整も技構成も一切変えずに続投させることとなりましたが、今期も電気やガブ・マンダに対するメタ性能は健在で、選出した試合はしっかり働いてくれました。
ただ、今期は水ロトムが思った以上に多く、あまり選出できませんでした。改善案を考えるならば、まずはこの枠から、というところです。
特性:浮遊
性格:図太い
実数値:227-x-189-95-151-105
努力値:H252 B252 D4
技:冷凍ビーム/スキルスワップ/電磁波/月の光
実は、元々この構築はブラッキーマンダ軸の受けサイクルが原型であり、こいつはその名残です。ほぼ全てのバシャーモを受けられ、なおかつ信頼できる耐久値を持つポケモンとして採用しました。
物理受けとして使う以上、HBに振り切って月の光を持たせる事は採用時から決めていました。その上で、ガブリアスへの遂行速度を少しでも上げる為に冷凍ビームを持たせつつ、バシャーモに対するストッパー性能を確保する為に電磁波を搭載しました。この電磁波は、ヘラのSサポートも兼ねています。
最後のスキルスワップは、クチートや霊獣ボルトロスに対して詰まないための技、特にクチートに対しては有効に使える場面が多かったです。
クレセリアをレートで使ったのは初めてなのですが、その耐久値は信頼できるものでした。特にガルーラの捨て身を2耐えした時は、その耐久力に使っているこちらが驚く程でした。
また、電磁波冷凍ビーム型は警戒されにくくなっているのか、クレセリアと対面しても突っ張ってくるマンダが意外と多く、そこに電磁波を刺して行けた印象です。
ヒードラン@拘り眼鏡
特性:貰い火
性格:控えめ
実数値:183-x-125-200-131-108
努力値:
技:大文字/ラスターカノン/大地の力/原始の力
調整:
・H:8n-1
・C特化
・H-D:C222メガゲンガーの気合玉確定耐え
・S:4振りFCロトム抜き
よくクレセリアとセットにされるポケモン。ここまでで辛いニンフィアを処理でき、なおかつファイアローにも対抗可能なポケモンとして採用しました。クレセリア・ヘラクロスと合わせて有名なヘラクレセドランの並びを形成しますが、そういう事を意識せずとも自然と入って来ました。
元々はこのヒードラン、アローを意識をした風船型だったものの、それではニンフィアに役割を持つ事が出来ないため、型変更を考えました。
その結果、アローとニンフィアの両方を処理可能な型、として眼鏡型に決定しました。
このヒードラン、炎技が大文字のみとなっています。これは、ニンフィアへの遂行技であるラスターカノン、ミラーで撃てるうえ何かと便利な大地の力、アローへの遂行技としての原始の力、という3つの技をどうしても採用したかった事が原因です。
つまり、テンプレの様に、「オバヒ・放射」と2つ炎技を採用するのではなく、大文字1つへと纏めることで、技スペースを1つ圧縮しようと考えたのです。それにより、先述した3つの技を全て採用出来ると考えました。
では、そこまでして採用したこの技構成はというと、半分成功、半分失敗、といったところです。
成功だったのは大文字の存在です。放射よりも高く、オバヒに準ずる火力をノーリスクで連打出来る事で、「崩し」と「詰め」の両方をこなす事が出来ました。
一方、炎技のスペースを削ってまで原始の力を採用したのは失敗だったと思います。というのも、アローはマンダやボルトで処理できてしまうためか、殆ど原始の力を撃たなかったからであります(アローと関係ない試合で一回だけ撃ったものの、その試合はボロ負けした)。
特性:根性→スキルリンク
性格:意地っ張り
実数値:169-255-139-x-125-115
努力値:H108 A212 B28 S156
調整:
・A:HBカバルドンをミサイル針で超高乱数2発
・H-B:A194メガガルーラの捨て身タックル高乱数耐え(急所込み88.3%の確率で耐える)
・S:メガ前最速バンギ抜き、且つメガ後に大体のスイクン抜き
元々は補完として入って来たポケモンです。マンダが苦手なバンギラス・ポリゴン2に強く、なおかつガルーラに弱くないポケモンとして採用しました。
これだけだとバシャーモでも良さそうなものですが、ヘラクロスには「カバルドンやクレセリアに勝てる」という強みがあります。
今回は、その崩し性能に期待してヘラを採用しました。
配分の意図は調整の項で書いた通りで、カバルドンやスイクンに対する崩し性能を保ちつつ、なるべくガルーラとも殴り合えるように配分しました。
出来れば「ミサイル針でカバルドンを確定2発にできるA」と、「ガルーラの猫捨て身を耐える耐久」を両立したかったです。
ただAもSもギリギリまで切り詰めてこれなので難しいところですね。
技は、ヘラクロスの遂行技3つと、ガルドを見ても選出できるようにする為の地震を持たせました。
このポケモン、先述したように元々は補完で入って来たものの、いざパーティーを回してみると、エースとして存分に活躍してくれました。リザードンYのオバヒを避けて勝ったり、2vs3の状況から、ボルトと連携してガルゲンクレセの並びを突破したりと、幾つもの奇跡を呼び込んだポケモンでもあります。
このようにあまり文句はありませんが、強いて言うならばゲンガーに隙を見せるのが問題で、これにより他の枠が圧迫され構築を纏めるのに苦労しました。サザンに勝てないのも欠点と言えます。
それを差し引いても強かったけど。
化身ボルトロス@オボンの実
特性:悪戯心
性格:穏やか
実数値:185-x-95-146-135-136
努力値:H244 B36 C4 D180 S36
技:10万ボルト/気合玉/電磁波/悪巧み
調整:
・H:オボン効率最大、且つ4n+1
・H-B:A146ファイアローの鉢巻フレドラ耐え
・H-D:C194サザンドラの眼鏡悪の波動オボン込み2耐え
・S:最速70族抜き抜き
ここまでの五体を決めたところで、ゲンガーの対策を考える必要がある、と判断しました。そこで、以前の記事(メガヘラクロス側から見た対ゲンガー )に書いた通り、
(1)ゲンガーに麻痺を撒ける
(2)ゲンガーを起点に崩せる
という条件のいずれかを満たすポケモンを探しました。その結果、ある程度ゲンガーに後出しして麻痺を撒くことができ、なおかつ対面からであれば悪巧みを積んで崩せる穏やかボルトロスという結論に達し、採用しました。
調整は、「穏やかボルトロス」で検索した結果、下記のブログに有用な調整を見つけたので、それをそのまま採用しました。
【ダブル】穏やか、図太い、臆病ボルトロスの調整と配分効率【耐久ボルトロス】 - いきなり最終話です!
(リンクは無断転載ですので、問題があれば削除致します)
技は、ゲンガーに遂行する為の電磁波、メインウェポンの10万、崩しに使う為の悪巧み、の3つまでは確定。サブウェポンとしては、範囲を広げる気合玉を採用しました。これについては、ポリゴン2絡みの並び、特にマリゲンポリ2に対して強くなったので、結果的には正解でした。
化身ボルトロスを使ったのはシーズン11以来です。そして今期は、その時と同等、もしくはそれ以上の活躍を見せてくれました。
ヘラクロスのSサポートもこなせて、ゲンガーに対するクッションにもなれて、その上悪巧みによる崩しまで出来る便利ポケモン、という印象です。ゲンガーだけではなく、瞑想スイクンへの対抗策になれる点も有能でした(後出しするタイミングで瞑想を積まれても、悪巧み→10万→10万、という流れで処理出来る)。
道理でボルトロスが減らないわけですね......
〔選出パターン〕
最も多かった選出、本構築の場合、ヘラクレセ+ボルトorドラン、という形が基本選出です。
ヘラクレセボルト、と選出する場合、クレセリアとボルトロスで電磁波を撒き散らし、ヘラクロスの一貫を作る事が勝ち筋になります。
なおガルガブボルトスイクン炎霊の並びに対してもこの選出で対応できます。
言わずと知れた有名な並び。
ヘラの通りが良く、なおかつニンフィアがいる場合に選出します。
眼鏡ドランの火力で素早く相手のサイクルを崩し、クレセリアで詰ませる、もしくはヘラクロスで崩壊させる、という動きをします。
ボーマンダを選出する場合、主にこのような形で選出します。特に、リザードン軸に対しては極力マンダ軸の選出で対応したいです。
リザードンに対しては、ボーマンダとクレセリアの二枚体制で抑えに行きます。
Xの場合は、クレセリアと対面させてゴツメと電磁波で消耗させ、マンダの圏内に押し込む事を目指します。
Yの場合はマンダの捨て身タックルで対面処理するのが目標です。
なおメガ無し選出は基本的にしません。一度だけ迷いに迷ってボルトクレセドランという選出をしたものの、その試合はボロ負けしました。
〔苦手なポケモン〕
ヘラクレセドランにわかりやすく強い上、威嚇をトレースされてしまうとマンダでも処理出来ません。
いつもの。
ヘラで処理できる可能性もありますが、そうでない場合、ボルトかクレセで麻痺を撒いて誤魔化すしかありません。
☆ゲンガー
ヘラを素催眠の起点にされたり、道連れで1:1交換を取られたりします。
この構築においては、特にヘラ軸で選出する場合攻め手をヘラに頼っているため、ヘラとゲンガーの1:1交換はアド損になる場合が多かったです。
ただ、ゲンガーに関しては選出されないことも多く、そのおかげでなんとかなった印象です。
この構築を解散する事にした最大の原因。
誰も受けられません。相手にする場合、かなりの一点読みを通すか、麻痺を撒いて誤魔化す必要があります。
ただ、このポケモンも選出されない事があり、それに助けられた試合もありました。
〔きつい並び〕
スイクンの崩しを化身ボルトに、霊獣ボルトロスの対応をマンムーに任せているため、「マンムーを明確に止めるスイクン+ボルトに後投げできる霊獣ボルトロス」という並びは崩しにくかったです。
一応ヘラが両方に有効打を持つものの、熱湯火傷が怖いです。
☆クレセドラン
この構築にはクレセドランの並びに一貫するポケモンがいないので、 単純に突破が困難でした。
ヘラでドランにS勝負を仕掛ける、という不安定な処理方法しか思いつきませんでした。
〔結果〕
最終レート1804/最終順位2516位
〔雑感〕
S13を終えた直後は「ポケモンの幅を広げて出直す」と言ったものの、結局今期もまた性懲りもなくマンダ軸で潜っておりました。妙な依存性がありますね。
しかし、今期はいつも以上に構築が固まらず、シーズン14全体に渡り迷走に迷走を重ねることになってしまいました。序盤にはガルーラスタンを使ったかと思えば、マンダマンムーの裏にゲンガー軸を置いてみたり、ブラッキーに手を出したり......という迷走ぶりでした。
そんな中、ブラッキーマンダ軸にヘラクロスを補完として採用してみたところ、思った以上に勝率が良く、ヘラクロスばかり選出するようになったため、ヘラクロスに軸を移してみることにしました。それがこのPTの出発点でしょうか。まあ、迷走を重ねた末の終着点としては悪くない並びに仕上がったと思います。
実際、この6匹に行き着いてからは比較的楽にレートが上がり、30戦程で1630→1800まで行けたので、サイクル脳の私にも扱いやすい並びではあったと思います。全体的な数値が高いのもいい感じです。
ただ、ゲッコウガが重い、メガサーナイト(特に気合玉持ち)に崩されやすい、など、マンダ軸とヘラ軸双方の欠点をそのまま引きずってしまっている感があります。その点が構築上の反省点です。特に選出率があまり高くなかったマンムーの枠については再検討する必要がありそうです。
ちなみに改善案としては、ゲッコウガを受けられ、なおかつ冷凍ビームでガブリアスにもある程度抗えるポリゴン2が挙げられます。配分は、ウルガモスやゲンガー・電気まで意識するとHDベースになるでしょうか。
ただし、ポリゴン2を採用すると電気技が一貫してしまう事と、サザンドラやクレセドランが余計に重くなってしまう事が気掛かりではあります。
......と、ここまで述べたような欠点こそあるものの、私自身は、S11以来、3シーズンぶりに自作のPTで目標を達成出来、心底ホッとしております。
私事ではありますが、今期、特に終盤はリアルで用事が立て込んでおり、1800にすら到達出来ないのではないか、と危惧しでいました。そういう最悪の事態は回避出来たので良かったです。
また、実は以前にもヘラマンダ軸には挑戦しており、その時は連敗を重ねてレートを溶かしてしまった、という過去もありました。それもある程度払拭出来たように思います。
欲を言えば、最高レートくらいは更新したかったです。ただこればっかりはリアルの事情と自分の体力が原因なので、仕方ないですかね......
この並びでもヘラマンダ軸における叩き台レベルの完成度はあると思うので、どなたか実力のある方に引き継いでいただき、結果を残して欲しい次第です。
来期は今期以上に忙しくなりそうですが、それでも合間を縫って潜っていきたいと思います。
最後になりますが、S14にて私と対戦して下さった皆様、本当にありがとうございました!