エンジョイ勢がなんか言うだけ

日記帳 Twitter:@mokugyo327

【ORAS・S17使用構築】ヘラマンダサイクル・終

 S17はヘラマンダを使って最高レートを更新でき、充実したシーズンでした。そのため、今回ばかりは私のために戦ってくれた英霊達を供養したいと思い、記事を書くことにしました。結局毎回書いちゃう、という事ですね。

 強者の皆様からすれば鼻で笑われるようなレートかもしれませんが、見て下さると幸いです。

 

〔個別紹介〕

 以下の6体を使っていました。

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 なお、この構築はS16の構築をベースにしたものです。よろしければそちらも併せてご覧ください。

mokugyo327.hatenablog.com

 

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ボーマンダボーマンダナイト

特性:威嚇→スカイスキン

性格:意地っ張り

実数値:187-198-151-x-125-158

努力値:H132 A116 B4 D116 S140

技:空元気/捨て身タックル/龍の舞/羽休め

調整:

・H:4n-1

・H-D:C162珠バシャーモのめざ氷最高乱数切り耐え

・S:メガ後に最速霊獣ランドロス抜き

・余りA、端数をBに配分

 S8にレートを始めて以来、ずっと私と共に戦ってくれた相棒。採用理由は「使ってやりたかったから」その一言につきます。

 調整・技構成はS15・S16の頃から変更なし、下の構築から拝借したものです。

ynokonoko.hatenablog.com

 空元気はアローへの遂行を安定させたり、鬼火ドランを起点にクレセドランを崩壊させたりできる技であり、捨て身は状態異常を浴びない場合のメインウェポンです。

 使用感はまずまずといったところで、「マンダを通す」という動きもそれなりの頻度で出来ました。今期はマンダに「クレセドランを龍舞空元気のゴリ押しで突破する」という役割を与えており、その役割もある程度果たしてくれたという印象です。ヘラと比べSが高く、技の命中率も安定していたので、一度決めた流れが事故ることもなく穏やかに運用できたのも良い感じでした。

 ただ、時々地震を撃ちたい場面があったので、技構成については要検討といった感じです。捨て身タックルを切るのも一考ですが、その場合ガルーラをゴツメ2回+捨て身で縛る、と言う古典的な(?)動きが出来なくなってしまうので、悩ましいところです。本構築の場合、アロー入りの厨パにはヘラを出せず、マンダで対応するしかないので、先述した動きが出来ないと困るんですよね。

 なんというか「性能は高いけど環境に嫌われたポケモン」という感じです。多分第7世代でも使うでしょうけど。第7世代はマンダが刺さる環境だと良いなあ......

 

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ポリゴン2@進化の輝石

特性:ダウンロード

性格:生意気

実数値:191-100-113-125-160-72

努力値:H244 B20 D244

技:冷凍ビーム/恩返し/毒毒/自己再生

調整:

・H:16n-1

・H-B:珠ゲッコウガのけたぐり2耐え

・余りD

 S16の並びから唯一変更した枠であり、今回の肝でもある枠。ロトム系統をはじめとした電気勢や、その他色々なポケモンを誤魔化す枠として採用しました。特にゲッコウガサザンドラに投げられるのは非常に心強く、今まで対応に苦労していたこれらのポケモンがだいぶ楽になりました。

 技としては、耐久ロトムやポリ2ミラー、クレセリアを崩すための毒、ニンフィア意識の恩返し、「受け」として運用するための再生の3つと、ボルトサンダーへの遂行速度を上げる冷凍ビームを採用しました。冷凍ビームの枠は当初サイコショックという謎の技でしたが、余りにもピンポイントすぎたので変更しました。

 このポケモン、先ほども言いましたが非常に誤魔化し性能が高く、某氏が「一般枠最強」と評したのも納得の性能でした。その性能たるや、役割対象として設定したゲッコウガや電気勢だけでなく、ガブやゲンガーまでも(型次第ですが)誤魔化せてしまうほどでした。

 また、どうも耐久面で相手のミスリードを誘う事があるらしく、リザYの気合玉を2耐えした時や、起点にしに来た瞑想ニンフィアを返り討ちにした時は思わず笑ってしまいました。

 総じて非常に優秀なポケモンであり、少なくも本構築の誤魔化し枠としてこれ以上のものは思いつきません。強いて言えば毒を電磁波に変えるくらいでしょうか。

 こいつに関しては以前も記事にしましたのでよろしければ。

mokugyo327.hatenablog.com

 

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クレセリアゴツゴツメット

特性:浮遊

性格:図太い

実数値:227-x-189-95-151-105

努力値:H252 B252 D4

技:冷凍ビーム/スキルスワップ/電磁波/月の光

 信頼と実績のゴツメ枠、マンダポリ2の並びに珠めざ氷バシャーモが一貫してしまうので、それらに対する受け先として採用しました。またガブリアスについても、威嚇+ゴツメである程度抗えるだろう、という期待もありました(ガルーラは流石に厳しいか)。

 冷凍ビームはガブリアスボーマンダに積む隙を与えないための技であり、その状態でもバシャへのストッパー性能を維持する必要があったので電磁波を採用。スキスワはみがまもTOD体制に入ったグライオンを崩したり、クチートの力持ちを奪って流したりとやれる事が多いので、これも切れません。全体的に「裏との連携プレー」を重視した型だと言えそうです。

 性能自体にあまり文句はありませんが、欲を言えば毒やサイキネが欲しかったです。本当に技スペース足りませんねこいつ......

 ちなみに、本構築はガルーラやリザードンの処理をクレセの電磁波に頼っていたため、身代わりガルーラや身代わりリザードン(特にX)は9割方降参です。

 

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ヒードラン@拘り眼鏡

特性:貰い火

性格:控えめ

実数値:183-x-127-200-131-108

努力値: H132 B4 C252 D36 S84

技:大文字/ラスターカノン/大地の力/原始の力

調整:

・H:8n-1

・C特化

・H-D:C222メガゲンガーの気合玉確定耐え

・S:4振りFCロトム抜き

・端数をB

(理想値前提の調整、実際の個体とは異なります)

 S14で初めて採用されて以来、S16・S17まで走り続けた炎のゴキブリ。アローやニンフィアハッサム辺りの処理を担う他、クチート軸のサイクルを阻止して崩す事も重要な仕事です。その為、クチート入りには可能な限り選出していました。

 大文字はオバヒに準ずる火力を持ちながら、デメリットなしで連打できる技として採用。ラスカノはニンフィアをはじめとしたフェアリーに遂行できるメインウェポンであり、大地の力はクチートをワンパン出来るなど何かと便利な技でした。

 原始の力は、今まで散々撃たない撃たないと言っており、変更も考えたものの、このポケモンでアローを処理できるように、という事でそのままにしていました。結局どうせほぼ撃たない上に、1試合だけ原始の力のおかげでイージーウィンした試合もあるので、原始の力のままでいいんじゃないでしょうか。

 一応、変更案としては、ナットやガルド、ついでにSの遅いハッサム(麻痺したハッサムを含む)を安全に処理できる火炎放射や、襷とヤチェ以外のガブを交代読みで飛ばせるめざ氷などが浮かびました。

 しかし、前者は命中率さえ気にしなければ文字で事足りますし、後者は流石にピンポイント過ぎるので、原始の力を外す程でもなさそうです。

 

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ヘラクロスヘラクロスナイト

特性:根性→スキルリンク

性格:意地っ張り

実数値:169-255-139-x-126-115

努力値:H108 A212 B28 D4 S156

技:インファイト/ミサイル針/地震/ロックブラスト

調整:

・A:カバルドンをミサイル針で超高乱数2発

・H-B:メガガルーラの捨て身タックル高乱数耐え(急所込み88.3%の確率で耐える)

・S:メガ前最速バンギ抜き、且つメガ後に大体のスイクン抜き

 マンダ軸の裏エースとして見出したポケモン、カバ・クレセ・ボルト・ポリ2・バンギ辺りを崩せてガルーラにも弱くないポケモンとして採用しました。

 配分の意図は先述した通りで、火力・速度・耐久の3つをなるべく両立できるような配分を目指しました。出来ればメガ後も準速ガッサを抜きたかったですがね......

 技構成はヘラの遂行技3つと、ガルドやクチートを見ても選出できるようにする地震の4つです。特にクチート軸に対してヘラを出す場合、「インファだと足りないけど地震なら届く」という場面が頻繁にあり(先述のクレセでゴツメダメージを一回だけ与えて流した後、ヘラとクチートが対面した場面など)、そういう場面で地震が役立ちました。

 また地震を警戒せずに突っ張ってくるクチートやガルドが多く、その意味でも「相手の想定を覆す技」として有用だったと思います。

 ただ、Sが遅いせいでサザンやゲンガーに勝てない事と、ミサイルやらロクブラやらといった命中不安技を連発するので事故率が高い事、そして安定行動のみで勝てるポケモンではなく、読みがしばしば求められる事から、使っていて割と神経がすり減るポケモンでした。実際、1回目の1800チャレンジもこいつのロクブラ外しが原因で負けてますからね......

 7世代でロクブラとミサイル針の命中率100になりませんかね、そもそもミサイル針の命中率95って何なんですかね?

 なおガルーラとの偶発対面時はインファで突っ張ります。グロウでクレセリアを突破されると総崩れになる事と、猫捨て身型の場合猫を受けてからクレセリアに引いても間に合う事が理由です。実際、今期はABガルーラが多かったのか、ガルヘラ対面でインファを喰らって死んでいったガルーラも複数いました。

 

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化身ボルトロス@オボンの実

特性:悪戯心

性格:穏やか

実数値:185-x-95-146-135-136

努力値:H244 B36 C4 D180 S36

技:10万ボルト/気合玉/電磁波/悪巧み

調整:

・H:オボン効率最大、且つ4n+1

・H-B:A146ファイアローの鉢巻フレドラ耐え

・H-D:C194サザンドラの眼鏡悪の波動オボン込み2耐え

・S:最速70族抜き抜き

  S14の頃から変更なし、ゲンガーやサザンに麻痺を撒いてヘラとの縛り関係を逆転させつつ、悪巧みによって崩しを行えるポケモンとして採用しました。

 調整は「穏やかボルト 調整」で検索した時、下記の記事に掲載されていた調整が有用だと感じたので、それをそのまま採用したものです。

lyaopoke.hatenadiary.jp

 電磁波は採用理由に直結するので確定であり、メインウェポンの10万も切る理由がないので確定としました。悪巧みはロトム系統やライボルト・ポリ2といったボルト受けに対するゴリ押しや、瞑想スイクンに対する切り返しを可能にする技です。気合玉は範囲を広げるために採用しました。

 使用感はS16の頃以上に良好で、いわゆる「運勝ち」の数も多かったように思います。

 例えばゲッコウガを2連麻痺で無償突破したり、魔界ロトムを返り討ちにして降参を頂いたりといった活躍ぶりであり、「Sサポート」と「崩し」を1体でこなせる万能選手でした。道理で減らない訳ですね(半年ぶり2回目)。

 

〔選出パターン〕

f:id:mokugyo327:20160912164203j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164236j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164256j:plain: 言わずと知れた有名な並び。ヘラ軸で選出を組み立てる場合、「ヘラクレセ+ボルトorドラン」という選出が基本となります。

 こちらの並びは主にクチート軸やニンフィア入りのマンダ軸に対して選出していました。

 

f:id:mokugyo327:20160912164315j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164338j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164707j:plain: こちらは主にゲンガー入りに対してヘラを選出したい場合、例えばアローのいない厨パに対して選出していました。クレセリアボルトロスで電磁波をばら撒き、ヘラで制圧していくのが主な勝ち筋となります。

 

f:id:mokugyo327:20160912164744j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164805j:plain+1:マンダを選出する際の基本形、ラスト一体はヘラ以外からマンダクレセの穴を埋められるポケモンを選んで選出します。

 

f:id:mokugyo327:20160912164827j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164844j:plain+f:id:mokugyo327:20160912164901j:plain: 変則的な選出、アローやマリルリがいてマンダを選出したいが、一方でどうしてもクレセが腐りそうだと考えられる場合に、ボルトドランでマンダを後押しする選出です。

 

〔苦手なポケモン・並び〕

☆鉢巻ガブリアス: 高火力物理の対応をクレセリアに依存している為、受けをガブで崩しにくる相手には不利になりやすいです。ガルーラで崩しにくる場合は電磁波+ヘラである程度抗えるんですがね......

 

マリルリ: 腹太鼓後のマリルリを誰も受けられません。スキスワで力持ちを奪えばクレセリアで誤魔化せるように見えますが、実際は叩きで吹っ飛ばされることの方が多かったです。

 また、唯一ストッパーになれるマンダもじゃれで吹っ飛ぶので、相手にしていてしんどいと感じていました。

 

メガサーナイト: いつもの、まあヘラクレセドランを使う以上ある程度は仕方ない気もします。

 一応ポリ2がサナ受けとして使えるものの、結局一番きつい挑発気合玉型に勝てないので、本質的にはあまり解決しておりません。もう諦めました。

 

☆霊獣ボルト+スイクン: スイクンを崩すボルトを霊獣ボルトで止められ、霊獣ボルトを受けるポリ2はスイクンの起点にされるのがしんどいです。霊獣ボルトをヘラで吹っ飛ばすことが出来れば一気に勝ちが近づくのは救いですね。

 

☆ボルトゴーリメタモン: どうしてもオニゴーリをヘラで処理するしかなく、そこをメタモンでコピーされると3タテもあり得るのが厳しいところです。

 

☆ヘラ軸ミラー: ヘラが軽いサイクルPTってあるんですかね?このPTもヘラを受けられないので、ヘラミラーを仕掛ける、マンダボルトで「ヘラ+マンダ受け」の並びを強引に崩す、といったやや無理のある方法しか思いつきませんでした。

 

〔結果〕

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最高/最終レート1884

最高順位1335位/最終順位1439位

〔雑感〕

  前期の記事で、ヘラマンダは解散すると宣言したにもかかわらず、気がついたらまたしても再結成して潜っていました。お金が無くなったら再結成するバンドみたいですね。

 今回の構築は、今期の序盤に考えていた構想の内、2つ目のプランを実行し、正式に採用したものです。

 今期はマンダポリ2を軸に使いたいと考え、2つの案を考えていました。一つは以前も記事にした「マンダポリ2を出発点に受け構築を組む」という案であり、もう一つは「以前使ったヘラマンダの内、選出率の低いマンムーをポリ2に変える」という案でした。本構築は後者の案を形にしたものです。

 いざHDポリ2を運用してみると、その性能は予想以上のものであり、この変更は成功だったと感じます。

 今期は2ロムで最高レートを更新出来たり、お名前を知っている方と当たったり(今まではレートが低すぎてほぼ当たらなかった)と、久々に充実したシーズンでした。メンタル面でも、終盤は「負けたくない」ではなく「勝ちたい」という気持ちで対戦に臨むことができ、精神力がついた、かな?

 対戦内容自体も、普段より一段上のレート帯で戦えたり、格上の相手に勝ったり出来たので、少しは成長できたのかなと感じます。今までは「1850」というラインに到達した瞬間、謎の力に叩き落とされていたので、今期は曲がりなりにもその壁を越えることができ、嬉しく思います。

 構築の出来栄えという面でも、数値の高いポケモンを綺麗にまとめる事ができ、満足しております。実はS12のころから「マンダポリ2軸で組んでみたい」と感じており、今回ようやくある程度形にできたように思います。自分なりの「答え」がようやく見つかったかなという感じです。

 第6世代はこれで終わりですが、サンムーンも買うつもりですので、引き続き精進します。さしあたり、構築を自作するとどんどん脳筋化していく癖を治したいですね......

 最後になりますが、私と対戦してくださった皆様、ありがとうございました。次は第7世代でお会いしましょう。