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日記帳 Twitter:@mokugyo327

構築を自作する行為と車輪の再発明

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 構築を考えている時に直面している問題。

 一言で言うと、「自分で構築を考えようとしても、それは車輪の再発明でしかないのではないか」という問題である。

 「車輪の再発明」というのは、「既存のものを知らずに、同様のものを再び1から作る事」を表す慣用句であり、一言で言うと先人の二番煎じを一から作る事である。

 なぜこんな事を言うのかというと、殆どの並びにおいては、他の先人達がもう既に開拓してしまっている、と感じているからである。自分で頭をひねって構築を組んでも、辿り着いた先は先人とそっくりな並びでしかなかった、という事が多々ある。

 実際にぽけっとふぁんくしょんを開いて、考えている並びを検索してみると、殆どの並びについては既に結果を残した前例があり、一から新規性のある並びを組むのが難しい状況である。

 

 ここまで書いてきたが、「別に車輪の再発明でも良いのでは?」という考え方もあるだろう。私自身もそういう考えで構築を組んできたが、「レートを上げる」という目標を最優先にする場合、これだとどうしても効率が悪いのである。わざわざ時間と労力を費やして車輪の再発明をするくらいなら、そのリソースで既存の構築を見つけてきて改良案を練る方が余程効率的に見えてしまう。

 これに対する対応方法としては以下の 3つが考えられる。

(1)既存の構築を見つけて改良する

(2)マイナーポケモンや新規ギミックを開拓する

(3)車輪の再発明でも構わないと割り切る


 (1)は、先程も述べたやり方であり、現実的な対応である。既存の構築を踏まえて改良策を講じているので、「先人の二番煎じ」という問題点からは脱却しやすい。ベースが強力な構築である為、ある程度は完成度が保証されている点も効率が良い。

 一方で、私のようなビルダー気質の人間にとっては「既存の構築をコピーして改良する」というやり方にどうしても不本意な部分を覚えてしまう点と、コピーした構築を理解する部分に時間がかかる恐れがある点、以上2点が欠点として考えられる。

 (2)の新規性のある構築を開拓する、というやり方は、ある意味ビルダー気質の人間にとっては一つの夢でもある。全く新しいギミックや誰も使っていなかったようなマイナーポケモンを開拓出来れば、車輪の再発明どころか自分が「先駆者」の側に回る事ができる。

 ただし、そもそも論としてマイナーポケモンや新規性のあるギミックを組み込んで尚且つ勝てる並びに仕上げるのは、普通に構築する以上に難しい点が欠点である。

 言ってしまえばこれも当たり前の話で、殆どのギミックは既に先人が考えてしまっているし、マイナーポケモンの方はメジャーなポケモンと比べてスペックに難があるから使われないのである。これらの壁を乗り越える必要があるので、新規性のある構築を開拓するのは普通に構築するより難しい、というお話である。

 最後の(3)は、言ってしまえば一つの妥協である。ポケモンは一つの趣味なので、「構築を考える」というステップに楽しみを見出す人にとっては、こういう割り切りも有効だろう。

 無論、この方法を選ぶなら、結果として生まれた並びが先人の劣化コピーになってしまうリスクがある点を認識しておく必要がある。


 ここまで散々書いてきたが、ぽけっとふぁんくしょんや構築記事を見るたびに他の方々の構築力の高さと、それに対する自分の至らなさを実感する。精進せねばならないと思わされる今日この頃。