【ポケモンSM】特殊型メガボーマンダ所感
最近、サブロムにて特殊型のメガマンダを使ってみたので、特殊型メガボーマンダの活用法について考えた事をまとめておく。
なお今回使ったのは臆病CS振りの個体である。
さて、特殊型メガマンダを使っていて感じたのは以下の3点。
(1)火力がしょっぱい
(2)場持ちは良い
(3)でも制圧力は低め
(1)については、捨て身マンダに慣れきった身からすると割と切実な問題で、C172ハイボはC197捨て身の2/3位の火力しか出ない。そのせいで、「捨て身なら倒せるのにハイボにしたせいで倒せず困る」という場面もあった。
具体的には、無振りルカリオを飛ばせないとか、ゴツメが2回入ったガルーラを落とせない、といった弊害を感じた。
(2)は、捨て身と異なり自らHPを削ることもなければ、ゴツメと接触することもないおかげで得られる恩恵である。
(3)は(1)とも関係する話で、火力と速度の両立が非常に困難であると感じている。
速度を確保しようとすると火力がしょっぱいのは前述した通りであるが、かといって控えめCSに変えても、今度はグロスやルカリオの冷凍パンチで上から倒されるという弊害が出てしまう。
これらの事から、終盤のスイーパーとして使うには不向きであると感じている。
ではどう活用するのか、というお話であるが、 「マンダの行動回数を稼いで2回殴る」という使い方が考えられる。
具体的には身代わり羽休め型と特殊技の相性が良いと考えている。
というのもこの型、「1回殴っただけでは倒せないけど2回動けば勝てる」という相手が意外と多いのである。
具体的にはこの辺(マンダのC実数値は172と仮定)
・H131-D126ミミッキュに84~99ダメージ(確定2発)
・H215-B93カバルドンに112~133ダメージ(確定2発)
☆大文字
・H203-D121テッカグヤに118~140ダメージ(残飯込みでも確定2発)
・H167-D171ギルガルドに84~100ダメージ(確定2発)
・H155-D130メガメタグロスに112~132ダメージ(確定2発)
この事から、「有利対面で身代わりを貼りつつ後続のカバを討ち取る」とか「身代わりを残してルカリオやメタグロスと対面させる事を目指す」という立ち回りを狙える。
また、HPを消耗しないので、身代わり分のコストが(物理型と比べて)重荷になりにくいのも利点である。
こう考えると、行動回数を稼げる身代わりや羽休めを活かしてサイクルに参加していく運用や構築が向いていそうである。
【ポケモンSM】カバグロスレヒレベトン
:この4体だと悪巧みを積まれた瞬間降参なので、何らかのストッパーが必要。
上からワンパン出来るタイプのポケモンだとなお良し(そういう意味では原案の捨て身マンダも条件に合っていた)
:宿り木+守るでサイクルされると崩せない。前期の宿り木カグヤ入りに対する勝率がほぼゼロだったので、並び単位で対策できる駒が欲しい。
どうしてみ枠を取れない場合、グロスに雷パンチを仕込む選択肢も視野に入る。
:事情はカグヤと似ているが、こいつはレヒレを草技で削ってきたりステロを撒いたりするので、カグヤとは別ベクトルで面倒くさい。自分で使ってて優秀なポケモンを相手に回して弱いわけなかった。
:不利対面を取った瞬間、ゴーストZで崩されるのが辛い。
一応ベトンでケアは出来るが、択になってしまい面倒なので、出来ればもう1枠用意しておきたい。
☆電気タイプ
:こちらも冷凍パンチで押し切れるものの、羽連打でゴツメダメージを蓄積されられたり、熱風を撃たれたりして消耗されられるのが辛い。
冷凍パンチ連打で処理する場合静電気を引いてしまう恐れもあるので、その点もケアしておきたい。
:グロスの上から高火力電気技を叩き込んで来るのがきつい。
ベトンで止めに行ってもボルチェンで逃げられるとしんどい。
・:単純にこちらからの有効打が乏しい。昨シーズンもこの2体に対しては非常に厳しい戦いを強いられたので、対策を用意したい。
☆炎タイプ
:「Xだとわかっていれば」カバやレヒレで捌けるものの、Yの可能性もある為受けるのが難しい。
:こちらもYだと分かっていればグロスの雪崩で強引に処理出来るものの、炎+草+氷の範囲が受けにくい。
Yの場合ニトロチャージを積まれた瞬間ほぼ負けなので、ニトロチャージを積まれてしまっても切り返せるようにしておきたい。
:舞われると手に負えない。一応ベトンでケアは出来るが、出来ればもう1枠用意しておきたい。
数は多いが、残り2枠でケアしたいのは以上のポケモンたちである。
ちなみに候補としては鋼や電気を上から倒せるメガバシャ+1枠、という案がある。
もっとも、メガバシャはミミッキュ入りと当たるたびに膝を撃つか撃たないかの択になってしまい使いにくいので、他の候補も含めて検討したい。
「改造が悪である」と定められているのはなぜなのか考える
時折、ポケモン勢の間で、「改造」という行為について話題になる事がある。
それについて記事にしないか?と言われたこともあるが、改造そのものに関する見解をまとめると
「改造は明文化された不正行為であり、従って改造プレイヤーは罰せられて当然」という一文で済んでしまう。
それ故、当ブログではこの話題に言及することを避けていた節がある。
しかし今回は、敢えてもう一歩踏み込んでみた。
本記事では、「改造はルールで定められた悪である」という前提に立ち、「ポケモン公式はなぜ、改造行為をわざわざ明文化して禁止しているのか?」という問いに対する私なりの答えを提示してみた。
一口に「改造」と言っても大きく分けてオンラインの改造とオフラインの改造があるが、今回はオンラインの改造を取りあげる事とする。
なお本記事の内容は全て私の意見であり、改造厨以外の個人を批判する意図は無い。
〔本題〕
ポケモン公式はなぜ、改造をわざわざ禁止しているのか。その問いに対する私の答えは、「改造個体が出現する事で信頼が損なわれ、結果としてサービスの利用者が減ってしまうから」という事である。
例えば、「ポケモンを交換する」という遊び方を挙げてみる。
この遊び方は、ポケモン公式サイト(下記リンク参照)でも、以下のように紹介されている。
出典:
このページでは、インターネットでも交換できる点を紹介していることから、GTSやミラクル交換といったオンラインのサービスを利用することも、公式公認の遊び方、と言える。
しかし、仮にGTSやミラクル交換において改造個体が出回ってしまうとどうなるか。そのような状況では、「改造個体をつかまされるかもしれない」という不安を常に抱えたまま、オンラインで交換せざるを得なくなる。
特にミラクル交換では交換相手を選べないので、極端な話「不可抗力で改造個体をつかまされたままレポートを書かされる=改造個体を所持しているという履歴を不可抗力で刻まれる」というリスクが生じてしまう。
改造個体を24時間流し続けるAusLoveや、配信前の改造産マーシャドーをばら撒こうとしたマリカ王子の事例を見るに、このリスクは決して絵空事とは言えないのが恐ろしい。
このようなリスクが伴う状態では、GTSやミラクル交換に恐怖心を覚え、利用を控える方が出るのも無理はない。
実際に、Twitterで「GTS 改造」と検索すると、「GTSで改造個体がいた」とか「GTSは改造個体がいるから怖い」といったツイートが引っかかる有様である。
私自身、GTSでかつてプレシャスボールテッカグヤという改造個体が預けられているのを見た事があるし、FFの方が0Vテッカグヤという改造個体を摑まされているのを見た事もある。
そしてこのような事態だからこそ、公式はわざわざ明文化したり、改造プレイヤーをBANしたりして改造個体を排除しようとしているのではないだろうか。
(追記)
「改造個体をつかまされても逃せば良いのでは?」という疑問の声を頂いたので補足。
結論から言うと、「逃せば良い」という考え方を踏まえてもなお、改造個体をつかまされる可能性はリスクとなり得る、と考えている。
理由は、知らず知らずのうちに改造個体を使ってしまう羽目になるかもしれないからである。
GTSで準伝説を集める、という行為を例に説明する。
この行為は広く行われているが、それによって入手したポケモンが「自然な」個体(例えば準伝説なら3Vだけど微妙な個体値だった、など)だった場合、使ってしまう、という方もいらっしゃるのではないだろうか。
しかし、もしその個体が改造産だったらどうなるか。改造をしていないつもりでありながら、知らないうちに改造厨の仲間入りを果たしてしまう、という事になる。
たとえそれが故意ではなかったとしても、改造個体をオンラインで使ってしまった以上、BANされても文句は言えない、という事になりかねない。
このように、最悪の場合「知らないうちに改造厨となってしまい、訳がわからないままBANされる」という事態も考えられるので、「逃せばいい」という考え方は根本的な対策にはならないと考えている。
(補足終わり)
ここまで書いてきたが、「なんで信頼がそこまで重要なのか?」という問いを持った方がいるかも知れない。
それに対する答えは、「正規個体だけを選んで交換する事が非常に困難であり、基本的に交換相手を信用するしかない仕様だから」という理由だと考えている。
もうお分かりの方もいらっしゃるだろうが、このゲームにおいて、「正規個体である」という事や「自分は改造をしていない」という事を証明するのがほぼ不可能なのである。
それでもなお、他の方と交換をする、というならば、「この方は改造していないだろう」という性善説に基づいて交換を行うしかない。正規個体であることを証明出来ないんだからそうするしかない。対戦においても同じ事で、「相手の個体も正規個体だろう」という前提で皆潜っているはずである。
つまりポケモンのオンラインサービスは全て性善説で成り立っているので、「信頼」という事が何よりも重要であるという事である。
この信頼を担保するべく、公式はわざわざ明文化して改造を禁止しているのではないだろうか。
〔まとめ〕
改造厨には、「迷惑を掛けなければ良い」とか「正規値の範囲内なら改造してても良い」といった色々な言い訳があるらしい。
しかし、改造個体をオンラインに繋いだ時点で他人や運営に迷惑を掛けているという事と、そもそも改造個体をオンラインで使う行為は犯罪であるという事、この2点を自覚していただきたい。
そして一刻も早く改造から足を洗って欲しいと願うばかりである。
一方で、このブログを読んでくださる方の殆どは「改造は悪!」という事自体に異論はないはずである(と信じたい)。
ただ、「改造がダメなのは分かるけど、なぜダメなのか疑問だ」という方がもしいらっしゃるならば、本記事がそのような方にとって何らかの役に立てば幸いである。
〔参考文献〕
AusLoveTVについて
マリカ王子について
公式サイト
サイクル構築のジレンマ
スカーフステロに対する考え
vs
このような状況でむやみにステロを撒いてしまうと、テッカグヤがガブの剣舞龍Z逆鱗を耐えない場合、そのまま敗北へと繋がってしまう。このような場合、スカーフ補助技を押してしまうとそのまま突っ張って処理されるか、後続を捨てるかという2択を強いられてしまうのが弱いと考えている。
これがもし襷ならば、襷を盾にめざ氷を連打してガブを処理しつつ、ラストのウルガモスも上から岩技を撃ち込んで勝てるので、その差がどうしても気になってしまう。
次に2つ目の理由について。主観ではあるが、「わざわざスカーフステロで拘らずとも、他でステロを撒けばいいではないか」と思ってしまう。
このように考える理由としては、1つ目の理由として挙げた起点にされるリスクに加えて、私がスカーフ持ちを採用する際は、スイーパーとしての役割を強く期待している、という事情が挙げられる。
再びウツロイドを例にとると、あのポケモンは岩技や毒技以外にも、HSメガゲンガーへの確定数を大きくずらせるサイキネや、ゲッコウガ意識の10万、地面への役割破壊が可能な草結びなど意外と豊富なサブウェポンを覚える。
にもかかわらず、縛れる範囲を狭めるだけでなく、起点にされるリスクを背負ってまでステロで拘る事にどうしても抵抗を覚える。ステロを撒いたからといって即座にアドバンテージに繋がるわけではないので、即効性が求められるスカーフ持ちとはなおさら相性が悪いように思えてしまう。
以上の理由から、スカーフステロはどうしてもスカーフ持ちのポケモンがステロを撒かなければ崩し難い並びがある場合に、相手の崩しに対して切り返せるように準備した上で初めて候補に入る技だと考えている。少なくともスカーフというアイテムと相性の良い技ではないし、積極的に採用出来る技でもない。
【ポケモンSM】リザードンを仕留める地面Zヒードラン
みなさんは、「リザを止めにドランを出したら、龍舞逆鱗でゴリ押されて負けた」なんて事はありませんか?
今回はそのようにタイプ相性を無視したリザXを仕留めるべく、地面Zを持たせたヒードランを紹介いたします。
〔型紹介〕
特性:貰い火
性格:控えめ
実数値:181-99-127-200-128-113
努力値:H116 B4 C252 D12 S124
確定技:大地の力/岩石封じ/炎技
選択技:ラスカノ/挑発
調整:
・S:封じ一回で最速リザ+2
・C特化
・H-D:C211リザYの気合玉確定耐え(目安)
・DL対策
リザに後出しした際、龍舞逆鱗や剣舞逆鱗でゴリ押されて突破される、という事態が頻発したので、それに対抗するべく地面Zを搭載したヒードラン。
後出しした際にメガ進化して舞ってくれた場合、次のターンにZ大地を撃つことでリザXを処理出来ます。それを嫌って逃げてくれた場合でも、次のサイクルなら大地連打で対面から勝てる、という算段です。
Yだった場合は、気合玉(とめざ地)さえなければ封じ連打で勝ててしまうので、今回の型はYよりXを強く意識した型となっています。
Z大地の火力はなかなかのもので、HD特化リザXですら7割、それ以外の性格なら確定で突破することができます。
ただし、メガ前の状態では大地の力が当たらないので、うまくメガ進化した後のリザXと対面させる必要があります。
このため、リザX側の「メガ進化して龍舞」という立ち回りを誘発できるポケモンと組み合わせてケアしたいところです。
わかりやすいところだとカプ・コケコや霊獣ボルトロスといった高速電気が挙げられるでしょう。この場合、彼らのボルチェンでリザXから逃げつつ、このドランと対面させてZ大地で処理、というルートが理想です。
タイプ相性を無視してゴリ押ししてくるリザXをZ大地で粉砕してやりましょう。
〔補足〕
ちなみに、〔型紹介〕で取り上げた配分のままでは、リザXのA+1逆鱗を2耐え出来ません。基本的に、リザXの龍舞に後投げした場合は即Z大地で処理、という流れを想定しているため、舞逆鱗意識の耐久調整は不要と判断しております。
ただどうしても気になる(例えば、メガせず龍舞、といった立ち回りもケアしたい場合など)のであれば、Cを1落としても乱数が変わらないので削り、H171-B139(H36振り、B100振り)という耐久ラインを確保することで、リザXのA+1逆鱗を87.55%(急所も考慮)の確率で2耐え出来るようになります。これによって、龍舞に後投げした場合でも封じから入る選択肢が生まれるので、その選択肢を確保したい方にとっては一考の余地があります。
メタを考える時の仮想敵
この構築において、霊獣ボルトの採用理由がいい加減だった為に、最後の最後でレートを伸ばしきれなかったのだと考えている。
この霊獣ボルトは格闘Z悪巧み型で、「水と鋼を崩しの起点にできるポケモン」として採用していた。
しかし、いざ運用する段になると、「水枠」とか「鋼枠」といった概念単位(あるいはタイプ単位)での対策で終わってしまい、具体的な並びに対するメタ、という事が出来ていなかったと感じる。
「水枠」という曖昧なメタの貼り方をしたが故に、実戦では水ロトムに狩られたりアシレーヌの起点回避に苦しむ羽目になったし、個別のポケモン単位でメタを張っていたはずのテッカグヤについても、メタが単線的すぎたせいで裏のバナやウツロイドに止められる有様であった。
これを回避するには、メタを考えるときに、それぞれの並びに対して崩すルートをあらかじめ考えておくしかなさそうだと考えている。
以上の事から、本記事で言いたかった事は「メタを考える時は、具体的な並びに対して処理ルートをシミュレーションしておく必要がある」という一文に集約される。
当たり前の事かもしれないが、私自身つい抜け落ちてしまいがちな視点だと感じているので、戒めの意味も含めてここに残しておく。