【USM・S12使用構築】原点回帰カバロイド
〔前書き〕
閲覧ありがとうございます。
本記事では、S12で使用したパーティを紹介いたします。
〔使用に至った経緯〕
(1)別系統の構築を回していた時、雨パとグロスヒトムレヒレが増えている様に思われた
(2)本構築では、雨パ・グロス軸双方に対して選出パターンを確保出来ることをふと思い出した
(3)(1)・(2)の思考を経て、本構築が環境に刺さっているという仮説が浮かび、使う事を決定
以上の経緯で使用に至りました。
〔個別紹介〕
以下の並びを使っておりました。
なおこの構築は下記リンクの構築を微調整したものですので、本記事とあわせてご覧いただけると嬉しいです。
特性:威嚇→スカイスキン
性格:陽気
実数値:175-192-152-126-113-185
努力値:H36 A212 B12 D20 S228
技:捨て身タックル/火炎放射/身代わり/羽休め
調整:
・H:16n-1
・A:捨て身でB4振りメガルカリオを確定
・S:S1段階下降時に準速キノガッサ抜き
・余りDL対策
本構築のエースにして組み始め。サイクルを回して疲弊した相手を高いSから一掃する動きや、他で対処し難いルカリオ・カミツルギ・ムドー入り受けループを処理する事が主な仕事です。
配分はASベースで採用、ルカリオを命中安定技で叩ける安心感は大変有り難いものでした。
火炎放射は、カミツルギを焼く他、エアームドを誘って焼く為に採用しております。身代わりを見せて物理一本の型と誤認させる事でエアームドを誘い込み、出てきた所を火炎放射で返り討ちにする、という寸法です。
使用感は非常によろしく、終盤の火力と制圧力には惹かれるものがありました。この構築を使った事で、改めて私にはASマンダが性に合っていると感じた次第です。
1800チャレンジ・1900チャレンジ共にフィニッシュを飾ってくれた事もあり、正しくエースと呼ぶにふさわしい活躍ぶりでした。
ナットレイ@バンジの実
特性:鉄の棘
性格:生意気
実数値:181-114-159-x-177-22
努力値:H252 B60 D196
調整:
・H-B:A156ミミッキュのA+2Zシャドークローを最高乱数切り耐え
・H-D:C200カプ・テテフの眼鏡めざ炎を最高乱数切り耐え
・最遅
よくある(?)HDナットレイ。カプ系統、ゲッコウガ、キノガッサ、ミミッキュなどを1体で誤魔化せるポケモンとして採用しています。
型は元記事と変更無し、最低限の物理耐久を確保しつつ、カプ系統とゲッコウガ意識でHDに厚く振っています。
今期は、想定外の対面からめざ炎を受けたり、アームハンマー持ちのメタグロスが増えたりと逆風でしたが、それでも宿り木+守る+ステロのコントロール性能には幾度となく助けられました。
宿り木のおかげで確定数がずれて勝った試合もあり、守りの要として奮闘してくれました。
カプ・レヒレ@食べ残し
特性:ミストメイカー
性格:図太い
実数値:177-x-176-115-150-113
努力値:H252 B196 S60
技:波乗り/ムーンフォース/リフレクター/瞑想
調整:
・H-B:A233メガバシャーモのA+2雷パンチ最高乱数切り耐え
・準速ギルガルド抜き
半ばマスコットのようになりつつある守り神。ギャラドス・サザンドラ・バシャーモのケアとして採用しました。
型は飛行Zギャラドスに役割破壊されたくなかったのでリフレクター型です。
ただ、今期はギャラドスと当たる機会が少なく、従ってレヒレを余り活躍させられなかった事が少し心残りです。
後投げした際に残飯の回復が追いつかず突破された試合もあったので、元記事のようにオボン持ちの挑発型を採用した方が良かったのかもしれません。
特性:砂起こし
性格:腕白
実数値:215-133-187-x-92-67
努力値:H252 A4 B252
技:地震/氷の牙/毒毒/怠ける
何の変哲も無いゴツメカバ。グロス・バシャ・マンダ・クチートなどの高火力物理に対するクッションです。龍舞マンダとも1:1交換を見込めるように、氷の牙と毒毒を両採用しております。
今期はグロスと当たる頻度が高く、従ってカバルドンの出番も多くなりました。
対ボーマンダにおいても、今期は体感ですが羽休めをされるケースが減っており、ゴツメと砂を使った定数削りが有効に機能していた印象です。
ウツロイド@岩Z
特性:ビーストブースト
性格:臆病
実数値:184-x-67-179-152-170
努力値:C252 D4 S252
技:パワージェム/ヘドロウェーブ/10万ボルト/ステルスロック
S3で初採用されて以降、本構築の基盤として居座り続けるUB。ウルガモス・霊獣ボルトロスへの回答であり、レヒレやカバと連携してアーゴヨンやゲッコウガにも立ち向かう枠でもあります。
持ち物の岩Zは、放送中に視聴者の方から頂いたアイデアを採用したもの。元々持っていたスカーフと比較すると、拘らない事でステルスロックのリスクを下げられる他、想定外のZ技によって強行突破を狙えるというメリットがあります。
ただ、今期はアーゴヨンやゲッコウガと戦う場面が多く、従って岩Zの火力よりもスカーフの速度の方が欲しいと思う事頻りでした。こういう細かい部分に構築を調整する事の難しさを感じた次第です。
サザンドラ@悪Z
特性:浮遊
性格:控えめ
実数値:188-x-110-171-111-150
努力値:H164 C84 D4 S252
技:悪の波動/大文字/挑発/羽休め
調整:
・C:H197-D130メガボーマンダを流星群で超高乱数1発(流星群採用時の名残)
・DL対策、余りH
一番最後に入ってきた変な生き物。ギルガルドに後出しが効き、且つテッカグヤを崩せるポケモンとして採用しました。
型としては、再生連打で眼鏡悪波を受け切る動きに対し崩しを展開出来るように挑発+羽休め型を採用。ギルガルドをワンパン出来るように悪Zを持たせました。
少々(?)変わった型ではあったものの、今期においてはマンダと並べて受け駒に役割集中を掛ける動きが予想以上に強力で、レートを押し上げる原動力になってくれました。
ただ、努力値については、間違いなくこれより良い配分があるように思えてなりません。
〔選出パターン〕
サイクル系の構築なので、基本的には相手に合わせて選出いたします。
本記事では多かった選出パターンをいくつかご紹介します。
☆++1:
受けサイクルに対抗する選出。サザンの挑発+悪波で受け駒を疲弊させ、裏にいるマンダを一貫させることが目標です。
前期の記事にて挙がっていた、選出段階でマンダとサザンの2択になってしまう場面がある、という課題に対し同時選出という形で回答を見つけられた点は大きな収穫でした。
☆++1:
対雨に対する選出。ぺリッパーをステロで削りつつ、ラグラージを宿り木と雨波乗りで削り倒す事で、相手のパーティを機能停止に追い込む事が目標です。
ラスト1枠には多くの場合、カミツルギ意識のボーマンダを選出していました。
☆++1:
ウツロイドを全力で後押しする選出。グロスなどの障害をカバでケアしつつ、ウツロイドを通しにいく選出です。
冒頭で挙げたグロスヒトムレヒレに対してはこの選出で対応する予定でした(が、結局1度も当たらなかった)。
☆++1:
サイクル選出。カバのゴツメと、ナットの宿り木+ステロでコントロールを固めて受け回す選出です。
炎枠のいないグロス軸にはこの選出で対応していました。
〔苦手なポケモン・並び〕
☆:
一番きついポケモン。砂を撒かれて剣舞された挙句、順番に殴り倒されていく絵面を座して眺める事しか出来ません。
正直割と諦めております。
☆:
まともに受けられるポケモンが存在しないので、カバかレヒレで耐久を補強しつつウツロイドの岩Zを当てるしかありません。
☆:
地味にきつい枠。ワンパン出来るポケモンがサザンしかいないので、レヒレやナットを鈍いの起点にされるとサイクル負けしやすい点が厄介です。
☆+:
とても辛い。テッカグヤの崩しをサザンに頼っているため、裏にサザンを受け切れるポケモンがいるとどうしても不利になります。
それでも、裏がレヒレならナットの宿り木で削りきることも不可能ではないものの、アシレーヌの場合火力が高いせいでナットが過労死します。
☆+:
バトンタッチからテッカグヤの身代わり展開を決められると返す手段がありません。
〔結果〕
最高/最終レート1905
最高/最終順位712位
〔雑感〕
S11に復帰して以来、2シーズン目の参戦となりました。終盤に1600台まで溶かした時はどうなる事かと思いましたが、最終的には目標としていたマゴラッシュへの参加権を獲得することが出来、心底安堵しております。
それどころか4シーズンぶりの1900到達&最終3桁順位というフェードアウト前の成績に届いてしまったのはちょっと出来過ぎな感すらあります。
正直なところ、最終日に1900を目指したのはほんの余興のつもりだったのですが、案外やってみるもんですね。チャレンジに成功した時はなぜか拍手しておりました。
マッチング運に恵まれたとはいえ、他の方より拝借した別の並びからこれに切り替えた途端にレートが跳ね上がったので、現在私は「サイクル構築は自作するべき」という某氏の言葉を実感しております。
S13以降はこの結果がマグレで無かったことを証明するとともに、あわよくば2000の夢にも挑んでみたいものです。
最後に、S12にて私と対戦してくださった皆様、並びに放送を閲覧して下さった皆様、ありがとうございました。
マゴラッシュにも出場予定ですので、もし当たる事があればよろしくお願い致します。