エンジョイ勢がなんか言うだけ

日記帳 Twitter:@mokugyo327

「切る」行為について

 先日、某氏から「木魚さんは切る行為が出来ていない」というような事を言われた。それを見て感じた事を書き留めておく。

 結論から言えば、私は可能な限り「切る」という行為はしたくない。なんなら、「試合中に何かを切ってしまった試合は実質負け」と感じる事すらあった。私の構築は殴り倒す感じだ、と言われた事もあるが、これもおそらく「可能な限り切らない」という理想を実現しようとしていたからではないか、と考えている。

 切りたくない理由は大きく3つあって、それは

(1)「〜〜されてたらどうするんだ」というような言説が好きではない事

(2)変なメタ(いわゆる「地雷」)に引っかかるのが嫌いである事

(3)私自身の理想によるもの

という3つである。

 (1)の言説というのは、「素直に殴ってたらどうするんだよヤンキーすんな!」とか「この型も考慮してくれ〜」というような言葉の事である。私自身は、これらの言葉を宣う人間にはなりたくない。お相手やそれ以外の方々のことを考えても、これらの言葉を言っている、と知って気分のいい方はいらっしゃらないだろう。

 それ故、想定外の負けを喫しても毒づく事のないようにしたいし、まずは構築やプレイングの段階で「可能な限り切らない」という事を実践したいと考えている。全ての可能性をきちんと考慮できていれば、「〜されてたらどうするんだよ」などと言わずに済むし、もしお相手から言われてしまっても「それも想定済みでした」と答えを返せるからである。

 (2)は、完全な感情論ではあるが、私にとっては重要な事である。

 前々から、メジャーどころから外れたポケモンのメタや、いわゆる地雷技に引っかかって負けるのが非常に不快で、このような負け方をなくしたいと思っている。一時受けループを使っていたのも、「パワーの足りないポケモンを数値ゴリ押しで封殺できる」という性質に魅力を感じたからであった。

 で、これらのポケモンに対して負けないようにする、という事を目指すなら、「切る」などという行為をしている場合ではないのでね......

 最後に(3)、これを具体的に言うと、「どのような相手にどのようなプレイングをされても回答を出せる構築・プレイング」という事である。10回戦って6~7回勝てればいいや、ではなく、ミスさえしなければ10回戦って10回勝てる、という構築が私にとっての理想であり、これを実現しようとするならば、なるべく切る行為は避けなければならない。切った時点で、切った部分が負け筋として降ってくるからである。

 

 以上3つの理由から、「切る」行為に頼りたくないと感じている。実際の対戦では裏にいるポケモンの候補を切るしかない場面が多発してしまい、非常に不快であった。反省している。

 ここまで「切りたくない」などとずいぶん偉そうに宣ったが、じゃあその手段はどうするんだ、という疑問に突き当たった。

 これに対する今の私なりの回答は、「なるべく迅速に数的優位を取る事で、ケア出来るところまで相手の選択肢を削ぎ落とす」という事である。

 当たり前ではあるが、数的優位を取られると、その分だけ選択肢が減る。それならば、先に数的優位を取って、「ケアするべき選択肢の数」そのものを減らしてしまえば、「全てをケアする」という事を実現しやすいのではないかと考えている。

 では、数的優位を取りやすいのはどのような構築だろうか、と考えた結果、それは対面系の構築だ、というある意味当たり前の答えに行き着いた。

 以上の事から、「なるべく全ての可能性をケアしたいので、その手段として対面思考の構築を使いたい」という結論に至った。